https://blog2.kintetsu.co.jp/rugby/2020/05/2020-2021-1stmt-f4a1.html
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オフィシャルの発表にありました通り、
近鉄ライナーズの2020-2021シーズンがスタートしました。
皆さまに感動していただけるラグビーを体現できるチームになるべく、
選手、スタッフ一丸となって頑張って参ります。
個人的には、わたくし成田の13年目のシーズンとなります。
2019シーズンをトップチャレンジ優勝で締めくくってから、
私たちスタッフは来シーズンはトップリーグレベルのフィジカルを求める、ということを合言葉に、
1月2月盛り上がるトップリーグを見ながら士気を高めてきました。
世界中に猛威を奮う新型コロナウイルスの影響で、
当初の予定より1か月半遅れての5月18日にキックオフミーティングとなりました。
本来なら、全員一同に会することができる日を待っていましたが、
緊急事態宣言の発令や延期などで予定が少しずつ少しずつ後ろ倒しになっていく中、
スタッフは継続的にオンラインMTGを重ね、選手たちに働きかけ、
選手たちも「ステイホーム」を守りながらのセルフトレーニングを高いモチベーションで継続していました。
離れていてもオンラインでトレーニングをしてきたこともあり、
この1stミーティングもオンラインで実施されました。
画面上とはいえ、久しぶりに全員の顔を見ることができたのは嬉しくもあり、
身が引き締まる思いで3時間のミーティングを終えました。
翌19日からは全員でオンラインで同じメニューをスタートしております。
数々のスポーツが活動自粛となり、大会中止も止むを得ないこの状況下で、
こうした活動がそれぞれの場でできるだけでもとても幸せなことだとニュースを見るたびに痛感致します。
体力面やフィジカルの要素を完璧に仕上げるにはまだまだ制約も多く難しい状況ですが、
その前に最も大切なことは選手の安全と健康を守ること、という共通認識をもって、
私たちスタッフで活動再開の為の準備をしています。
ウイルスのワクチンができるまでは試行錯誤しながらの対策をしていくことになるかと思いますが、
またライナーズのラグビーを皆様に見ていただける日を楽しみに、
今与えられた環境でベストを尽くしていきます。
ちなみに私はライナーズの業務以外にも複数のスポーツチームの指導に携わっており、
この活動自粛期間に「食事に関して特に意識が高まった」ということで多くの質問を受けました。
「コロナ太り」と言われるようにアスリートほど普段の運動量をキープすることが難しい中でどれくらい食べるべきか分からない、ということも多かったように思います。
このように食事に限らず、「この自粛がきっかけで」という新たな気づきや変化が生まれた方も多いと思います。
私自身は3月31日まではスポーツの現場でマスクをしたり換気をしながらも、選手と対面で指導することができていましたが、
4月1日からはすべてのチームが活動自粛となったことと、本来始まるはずだった大学や専門学校の授業も開始を遅らせるとのことで、在宅勤務の日が圧倒的に増えました。
私の場合はこれを機に、1日3食規則正しく自炊できることになり、毎朝体重を測り運動量を考慮してその都度献立を考えているので、大変健康になれたように感じます。(笑)
(※仕事で毎日いろいろなところに飛び回っているときは帰宅も遅く、作り置きが多く、規則正しく食事を作ることは難しかったのです。)
この期間、つくづく「栄養士で良かった」と思いながら、いつもより楽しんで料理していました!
「料理を教えてほしい」というリクエストも多かったのでレシピを作成することも考えましたが、
私のレシピを文字起こしするとほとんどが「適当」になります。(笑)
よって、以前から思っていた通り私には定量化したレシピを作成するのは向いていないようです・・・
料理の味付けは人それぞれの嗜好があるので、皆様がおいしいと思うように味付けしてもらえれば、となってしまうんですね。(笑)
※というわけで、私の作る料理は私にとって美味しい味付けとなっております♪
また、この在宅勤務中に成長したスキルといえば・・・
オンライン授業に向けたテレビ会議システムの知識でしょうか!
前期は私は4つの学校機関で授業を受け持つ予定であり、履修学生はトータルで400名ほどです。
それぞれの大学・専門学校も緊急事態宣言の影響でスタートを遅らせるのか、オンライン授業にするのか、といった協議に時間をかけて検討しておられましたので、私のような非常勤講師はそれぞれの方針が固まるまでは待機でした。
オンライン授業を早めにスタートさせた大学ではアクセス集中でサーバーダウン、通信環境が学生全員平等ではないこと等の問題が勃発し、トライ&エラーでマニュアルやFAQが都度更新される、といった状況でした。
昨今は各学校機関から教員にもメールアカウントが付与されますので、自分のアカウントも含めてGoogleアカウント4つ、Microsoftアカウント2つ、各学校のポータルサイトにログインして掲示板をチェックする等、常に情報をキャッチしてから自分の授業の準備を進めたり修正したり、の繰り返しでした。
前期であるが故に、入学したての学生さん達が多く、パソコンがあるのが当たり前ではないこと、プリンターがあるのが当たり前ではないことも考慮して授業準備する、というのは今まで学校で印刷したレジュメを配布していた私のような教員にはかなり難しいことでした。
また文科省の教育指針としてオンライン授業は必ずしも同時参加型を強制するものではなく、学修効果は「課題」の提出に重きを置くこととなりました。(パソコンや通信環境の整備が、テレワークのご家族も同居の場合、学生にとっては更に確保しにくいことから)
つまり「見れるときに見ておいてね」という動画配信型の授業や、それすらも通信環境を考慮して避ける授業も求められますし、そもそもパソコンを使わないことも考慮したスマホでできる課題を毎週提示し、毎週提出され、添削する、という方式です。
学生さんや保護者の方からの不安も不満も当然あるでしょうし、それに対応するべく大学事務の方々も奔走、私たち教員もそれに必死でついていく、というこの1か月でした。
私の場合はゴールデンウィーク明けから同時参加型の授業をZoomやGoogle meetで実施しましたが、やはり課題の提出に関しては質問のメールが殺到しました。
(既にオンライン授業を担当されていた教員の皆様からそういう情報は頂いていたものの・・予想をはるかに超えました)
まず提出方法が学校によって違うこと、教員側から見えるサイトと学生さん側から見えるサイトは微妙に違うこと、添付資料のダウンロードの仕方が分からないという問い合わせに関してはパソコンがMacなのかWindowsなのか、スマホならiPhoneなのかandroidなのかでも方法が違うのでそこはすべて学校に問い合わせてください、と返答せざるを得ない、という大混乱の一週間でした。。。
私たちはパソコンを使いこなす社会人同士のやり取りが当たり前になっていますが、
学生さんにとっては先生によっても授業方式は異なり、かつ課題提出の山は新たな困難の連続であることは想像に難くありません。
大学生・専門学校生の年代でこの状況であり、小学校・中学校のオンライン授業という話もありますが、また違った問題も孕んでいることでしょう。
しかしながら、このコロナ禍をきっかけに、これからの時代は「適応力」が求められると言われています。
出来ない、ではなく、出来るようにする、しかないのですね。
それでも、早く以前のような日が早く戻ってくることを願って止みません。
実は管理栄養士としては
「菌・ウイルスに負けない為の免疫力を高める」
「菌・ウイルスを体内に入れない・やっつける」
ということはこの新型コロナ以前から常に実践していたことばかりで、注意喚起してきたことばかりなのです。
ですが、
この目に見えない敵を予防するために、
人と人が近づくことを禁止してしまい、楽しく会話することを禁止してしまい、
人と一緒に楽しむ・笑顔になる機会が減っていることは間違いありません。
今はこの状況に耐え、新たに適応し、楽しみを見つけつつ、
少しでも早く終息し、みんなが笑える日が戻ってきますように。
私も、教室で、スポーツの現場で、大きい声を出して笑ってお仕事をできる日を楽しみにしています。
皆さまもどうか健康でいられますように。
スポーツ栄養士
成田 厚子