手術の結果は医師に委ねるしかできないし、予後は『運命』として受け止める。
そんな私に朗報が。
針を刺す痛みを和らげるためにペンレステープという優れ物が支給された。
リドカインを有効成分とする貼付用局所麻酔剤『ペンレステープ』は臨床の場において静脈穿刺(留置針刺入)時の疼痛緩和に有効。
術前の説明で『遅くても朝6:30には貼って下さい』と言われた。手術は8:30からなので2時間前に貼れという指示。
細かいことが気になる私は『遅くても』という言葉に食いついた。
もっと早い方が効くのか?
質問①
Q.5時は?(3時間半前)
→A.早い方が効くのでOK!
質問②
Q.4時は?(4時間半前)
→A.まあよし(笑い)
質問③
Q.3時は?(5時間半前)
→A.早すぎる(失笑)
当然、効き目にはピークがある。できれば一番効果が発揮される時に腰椎麻酔を行いたい。貼るのが早すぎても遅すぎても効き目が薄れる。
渡されたペンレステープは3枚。1枚は腰椎麻酔をする箇所、もう1枚は点滴をする右手首。マジックで大きく黒丸の印をされた。
残す一枚は予備。
この予備は余ったら返すらしいけど、意地汚い私は『実験用』に使用することにした。
製薬会社のマルホで承認されている用途・用量は1回1枚、約30分間貼付とあるが、同社の血清中リドカイン濃度の試験結果は2時間がピークという臨床成績がグラフにあった。(→ペンレステープ添付文書より)
ウェブで使用者の感想を検索したところ、同じような実験をしている人も多く、その知識はとても役に立った。
『30分なんかで効かない』という意見ばかりが目に付き、事実、指示されたのは2時間。
調べていくと、効き目を得るためにもうひとつ有効な策が見つかった。
肌が湿っている時の方が浸透しやすい
いいことを知った。肌を濡らすだけなら副作用もないし、効能が薄れることもなさそうだ。
以上を踏まえて実験開始。
実験方法はペンレステープを貼って30分毎に爪楊枝でツンツン刺してみるという単純なもの。
①貼付後30分
→普通に痛い。
②貼付後60分(1時間)
→普通に痛い、変化なし。
③貼付後90分(1時間半)
→少し痛みが和らいだ?
④貼付後120分(2時間)
→皮膚がじんわりして効果を実感。
でも痛みは感じる。
⑤貼付後150分(2時間半)
→麻痺してる!痛みがほぼない!
⑥貼付後180分(3時間)
→同じく麻痺中。痛みは感じない!
⑦貼付後210分(3時間半)
→麻痺中。でも少し感覚がある?
⑧貼付後240分(4時間)
→麻痺中。やっぱり感覚が少し。
⑨貼付後300分(4時間半)
→麻痺中。痛みはないが感覚が少し。
※以降はテープを剥がし切ったので終了。⑧と⑨はテープの端っこだったので、正確性としては微妙。
結果…⑤と⑥の間の2時間45分前に貼ることにした。正確には8:20に準備を始めるし、⑤の2時間半前だと不安が残る。
逆に準備に手間取った時のことを考えれば⑥だとこれも不安が残る。
せっかくの効果が時間切れだなんてあり得ないので、間を取るのが得策。
明日は術前の2時間45分前の5:45に貼る!もちろんシャワーを浴びて肌を湿らせてから。痛くありませんように…
ついでに、腰椎麻酔(脊髄麻酔・下半身麻酔・ルンバール)は二段階で痛みがくるらしい。針を刺す時の皮膚の痛み。次に局所麻酔の注入時の痛み、これが痛いらしい。皮膚の痛みはペンレステープが緩和してくれるけど…。
どちらにしても猫背のように背中を丸め、背骨と背骨の間を広げ、手技しやすいようにすることが患者のポイントなのかも。
あと、ペンレステープを一度剥がした部分に再度テープを戻して貼ると、効きが弱くなるので、ご注意を。
副作用としては、発赤やかぶれたりすることもあるようなので、むやみな実験はおすすめしませんし、今回の実験は私個人の反応で個人差もありますので鵜呑みにしないよう、これまたご注意を。
ちなみに後発医薬品である『リドカインテープ』は賛否両論のようだ。
どうやらリドカインテープの成分は網目状に塗られていて、網目の部分に針があたるとものすごく痛いらしい。
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最後に・・・
ペンレステープの効果効能を調べていくうちに、多くの透析患者さんが透析時の穿刺の痛みを緩和するためにペンレステープを使用されていることを知りました。
たった一度の穿刺にビビり、こんな実験を軽はずみにした私自身の弱さが情けなく思います。それでも、もし、この記事が誰かの役に立つこともあるやもしれないと記録させていただきます。
どうかご気分を害されないよう、そして医学の発展を心から望み、多くの患者様が救われることを願っています。
