ラーメン二郎 栃木街道店 47 | 主にラーメン二郎の記録

主にラーメン二郎の記録

主にラーメン二郎を食べた記録として駄文を書き散らかしていて自分自身のライフログ的な位置付けです。

※アイコンは人生初の二郎を食べたラーメン二郎吉祥寺店の成れの果ての生郎(既に閉店)

ラーメン二郎栃木街道店に行きました。



2021年10月25日のことです。





夜19時頃に栃木街道店に到着してみると・・・。




なんと並びが店頭に2人だけという幸運に恵まれました。


これまでひたむきにコツコツと仕事等をやり続けてきたのが今日この瞬間に報われたのかも知れません。


店頭で気持ちを落ち着かせる為に深呼吸を2〜3度して北関東の空気を肺に吸入しつつ、中待ちの丸椅子に空きが出来たのを確認してから入店。




券売機では定番と言うかソレしか買わない小ラーメンのボタンをクイッと押し込み、カランと軽い音と共に吐き出されたプラスチック製の食券とお釣りの100円玉を2枚握りしめました。


この100円玉の使用用途は1枚が岩下のピリ辛らっきょうでもう1枚が限定で販売されているライスです。


ライスは毎年恒例この時期だけ数量限定で販売していて、二郎のラーメンとライスを合わせられるまたとない機会なので、ほぼ毎年ラーメンライス目当てで訪問していたり。


今年も楽しみです。




中待ちの時間を経て、やがてカウンターに座る瞬間に僕の前のお客さんでライスが品切となってしまったという痛恨の事実を悟りました。


おぉぉ・・・まさか目の前で・・・と若干狼狽しながらラーメンの食券と岩下のピリ辛らっきょう用の100円玉1枚をカウンター上部に置いてもう1枚組の100円玉はポケットに。


すると目の前におられた店主さんが食券と共に置かれている100円玉を見て「ライスはたった今品切れに・・・」とでも言いたげな申し訳無さそうな表情を僕に向けました。


努めて明るい感じで「ピリ辛らっきょうを」と申告すると、何となく安堵の雰囲気が厨房の中に漂ったのを感じ取ったような。




サーブされた岩下のピリ辛らっきょうにジーッと視線を落としながら心の中で泣いていたことは言うまでもありません。


岩下食品のピリ辛らっきょうは全く何も悪く無いのですが、この瞬間だけは何となく瑞々しいハズのらっきょうの輪郭が滲んで見えてしまいました。


そんな個人的な悲しみを僕サイドは抱えていましたが、もちろんそんな事はオペレーションに影響があるハズもなく淡々と丁寧に調理は進んで行って、やがて麺上げ工程を経て僕のラーメンが到着。




小ラーメン(麺少なめ)750円+ニンニク少なめ+脂+岩下のピリ辛らっきょう100円です。




ライスを食べる気まんまんで麺量を減らしたのですが、あんまり意味が無かったな。


まぁ、食べ終わって腹八分目くらいになるのが1番良いのでしょう。




ニンニクはリクエスト通り少なめになっていて、ラーメン全体と分量的にマッチしていると思います。




液体油がしっかり厚めに上層部を覆っていて、その下には微乳化とも言うべくコクもキレも旨味もバランス良く併せ持ったスープの層が。


ラーメン二郎に限った事ですが、個人的にある程度の経験と前知識があるのでレンゲですくったスープの一口目が旨いとほぼ最後まで旨いのが決定していると言っても過言ではありません。


最初の一口が「う・・・ん」みたい時でも天地返しによる撹拌とか卓上調味料などにより尻上がりに評価を上げて行く事もあったりしますが、だいたいは一口目でキマるような気がしています。


それほどファーストインプレッションは大事だったりするんじゃないかと。




割とシャキシャキめの茹で具合の野菜の上にはスープの寸胴の上に浮いている脂をトッピングしてもらっています。


この天然の甘さを持った脂をドレッシング代わりにして野菜を食べる事の出来る嬉しさと、スープに更なるパンチを与えるであろう喜びを感じつつ固形脂の艷やさを飽きること無く眺め続けていました。




ふと我に返ってメイン食材の1つである豚の存在を確かめるべく、箸先に当たる豚を全て引っ張り出したり。


腕肉中心の豚は赤身のギュッと旨味が詰まった部位や脂身が程よく混じって柔らかい食感の部位やらバラエティに富んでいて、ライスは無けれどバランス良く食べて行こうと心に決めます。




そして個人的に二郎を食べる上での伝統儀式と位置付けている天地返し。


スープを吸って若干茶色に染まりつつあるオーション平打ち麺が眼前に全貌を現しました。




茹で加減は僅かながら柔らかめで、分厚くボリューミーな麺のもっちりとした食感と芳醇な小麦の香りが口腔から鼻腔に抜けるのを感じながら一心不乱にズバズバと啜って行きます。


豚やシャキシャキめの野菜と麺とのコンビネーションを味わいながら時折箸休めのらっきょうに手を伸ばしポリポリしつつやがて完食となりました。


いやー、旨かった。栃木街道店はいつ来ても満足させてくれるなぁ。なんて感想を抱いて食べ終わった丼や小鉢やコップ類をカウンター上部に片付けます。


ちょうど店主さんが目の前に居たのでマスク越しにご馳走さまでした。と感謝の気持ちを伝えて退店。


お腹もいっぱいになって気分も良いのでこのまま安全運転で東京へ帰りましょう。




途中の羽生パーキングエリアは江戸的な街並みを再現していて、ここで小休憩するのが何となく栃木街道店訪問時のルーティーンになっていたりするのでした。