去年の夏のことなのですが、何となく記録に残したいので書いて行きます。
この日は特に用事も無い土曜日で昼ぐらいまで冷房の効いた自宅でボーッとしていたのですが、ふと板橋の花火大会の開催日だったと思い出しました。
基本的に花火大会好きなのですが、特に板橋の花火大会は高校生の頃から何度となく行っていて、マイベスト花火大会の位置付けなので赤羽経由で数年ぶりに行ってみようじゃないかと。
そんなこんなで赤羽駅に降り立ったのが午後2時くらい。気軽な独り呑みなので丸建水産が適当かな。とそこまで長くない行列に並びました。
何回も行ったことのあるお店なので、改めて更新される情報もありませんが、行列中は独りでヒマなのでキッチリとメニュー表や注意事項に目を通しておきます。
大きなおでんの鍋にところ狭しとおでんダネが浸かっていて、鍋を眺めながらアレコレ注文するのが楽しい。
立ち飲みスペースの利用は30分まで。うちわを使いながら真夏の昼下がりに熱いおでんを食べるのって結構「粋」だなんて思ったり。
おでんと日本酒のカップ酒。合計1200円くらいだったハズ。
大根、スタミナ揚げ、巣籠もり、つみれ……毎回似たようなオーダーになってしまいますが、おでんの好みってそんなに変わらないよな。なんて思います。
都内唯一の酒蔵(危なかったけど存続してくれて嬉しい)の丸眞正宗のカップ酒をあおりながらハフハフおでんを食べて、大体50cc程度日本酒をカップに残した時点で一旦フリーズ。
確かカップの横に目盛りが付いていたハズですが、目分量でこんなモンです。
それを先程のおでん鍋の横にあるトレーまで持って行って50円を支払うとおでんのダシを継ぎ足して七味を振ってくれます。
このダシ割がとても旨くて、コレを呑む為に丸建水産に来ていると言っても過言ではありません。
素晴らしいお酒とおでんに舌鼓を打ってご馳走さまでした。とサッと30分かからずお店を後にします。
丸健水産の近くにあった元ラーメン二郎赤羽店は今ではこんな感じになっています。もちろん入店はしません。
ホロ酔い気分で足取り軽く向かったのは一時期局地的に話題にあがったこのお店。
スナック雪子です。やっと来ることが出来ました。しかしそれにしても貼り紙たくさん。
爽やかなアイスブルーの看板。涼しげな目元のシュッとした女性(雪子さん)を想像します。
ただ、そういう涼しげな女性がこんなにたくさんの貼り紙を雑然と貼りまくるかな……なんて。
店内奥からの風景。ドアから太陽光も差し込んでいるし明るいお昼のスナックです。
手元にあったA4サイズの手書きメニュー。
恐らくTVネット出まくりの「雪子太郎スペシャルパワー系ラーメン」と言うのがソレなんだろうな。と数ある情報の中から導き出しました。
店内に入ってここまで来ていてなんですが、ラーメンだけ食べて帰る事が出来るのかは全然分かっていません。
とにかく雪子さんに確認しないといけないので、早くお店に戻って来てくれないかなぁ。
アルコールが入って僕なんか比較にならないほど上機嫌になったお父さん達のカラオケを数曲聴きながら雪子さんの帰りを待つ僕。
しばらくするとスーパーのレジ袋を両手に抱えて暑そうな感じを全面に出した雪子さんが戻って来られました。
先程のお客さんだかお手伝いさんだかの年輩の男性が雪子さんに耳打ちして雪子さんが僕の席まで。
メニューについて雪子さんに話をすると、今日はラーメンだけはやっていないとのことだったので、300円上乗せになるドリンクセットにしてもらいました。
表に「ビールサワー1杯無料サービスデー」と書いてあったのを記憶していましたが、何となくその話は出してはいけない気がして大人の対応を。
あと300円払えば歌い放題(時間不明)になるみたいですがソレは遠慮。
おつまみと袋入りの割り箸が緑茶割と共に配膳されました。
豚肉を醤油ダレに漬け込んだ濃い味のチャーシューで脂身は少ないのですが、お酒が進む味わいです。
再び壁を見ると雪子ラーメンの全部乗せがパンダ太郎ラーメンだということが初めて分かりました。
「パワー系」の文字はどっかに行ってしまっています。
ということは僕が食べるべきラーメンは「雪子太郎スペシャルパワー系ラーメン」980円=「パンダ太郎ラーメン」890円ってことになるのかな………すみません。ダレか助けてください。
しばらくカラオケを聴きながら待っていると、キッチンの方からはスープの香りがそれなりにしてきて、何となく麺があがった雰囲気がして雪子さんがラーメンを僕のボックス席まで届けてくれました。
雪子太郎スペシャルパワー系ラーメン(=パンダ太郎ラーメン)890円?です。
見た目はラーメン二郎とは異なりますが、そそるビジュアルをしている事は間違いないです。
特に豚はおつまみで出てきたチャーシューを想定していましたが、実際は豚バラ肉を炒めたモノで良い感じだし、その上のニンニクやら背脂やら唐辛子も旨そうに見えます。
写真を撮っていたら雪子さんが笑顔で海苔を持ってきてくれてサービスしてくれました。
雪子さんありがとうございます。やっと記事にすることが出来て、再びお礼が言えました。
野菜はシャキシャキした茹で加減のモヤシ100%で、スーパーの袋入りモヤシちょうど1袋200グラム程度だと思います。
スープは脂に頼っているフシがあったりもしますが、スナックのキッチンレベルからは想像出来ないレベルで適当な二郎インスパイア店のシャバシャバの軽薄なスープより全然濃厚で旨い。
天地返しを試みます。
丼が大きめなのですが麺量もキチンと250グラム程度は入っていて、ボリューム的には十分過ぎるほど。
ラーメン890円か。結局なんのラーメン食べたか分からなかったな。
しかし雪子さん「男1人」ってそんなに大きく書かなくても・・・。
ご馳走さまでした。とお会計を済ませて外に出ると雪子さんが店頭まで見送りに来てくれました。
「これから何処か行くの?」と聞かれたので板橋の花火大会に行きますなんて答えたら「1人で??」と。
雪子さん。僕はあの時に「友達が会場で待ってるんだ」と答えましたがアレは見栄です。思いっきり1人です。
赤羽駅から電車にのって戸田公園駅まで行って夕暮れ時の土手を歩いて会場まで。
ちゃんと折りたたみイスを自宅から持参してきているし、1人だと簡単にブルーシートの間にスペースを見付ける事ができます。
目の前のカップルが幸せそうにしているのが何となく視界に入りますが、99.99をプシッと開けて夜の帳が下りるのを待ちました。
暑かったけど短かったよね。夏。
その印象的なセリフは映画「稲村ジェーン」のラストシーンだったかな。そんな記憶を冬の今ふと思い出していたりします。