健康な野菜を作るために、手で蒔いて皮膚常在菌を纏わせているそうです。機械で種を蒔くより、ずっと美味しい野菜ができそうですね。

以下、「象牙の塔の住人 無肥料栽培家 岡本よりたかさん」のブログより紹介します。
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「皮膚常在菌を纏わせて」リンクより

今年も小麦を蒔いた。
手でね。一粒一粒丁寧に。
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「え?手作業なの?」って、近所の農家さんに、若干鼻で笑われながら、言われたりするけど(笑)。

今年は600坪ほど。そのうちの半分が手蒔き。半分は手押しの機械とエンジン付きの播種機。
そう、機械も使うんだよ、ちゃんと。

機械で蒔くと、真っ直ぐで綺麗に発芽が揃う。
手で蒔くと、量もバラバラだし、発芽もバラバラになる。
だから、普通は機械で蒔くもの。緻密に美しく、正確に、効率よく蒔くためには。

僕みたいに機械は持ってるのに、なぜ手蒔きするのか、凄く不思議かもしれない。
機械ならすぐ終わるのに。
愛情とか、心を込めてとか、スピリチュアルな力とかでもないよ(笑)。

僕なりの理由がある。ちゃんと。

手のひらには、数億の微生物がいる。その多くが皮膚常在菌。
皮膚常在菌、腸内細菌、土壌菌。この三つは密接に繋がってる。
腸内細菌は土壌菌と似ていて、土壌で作り出される野菜や穀物を食べることで腸内細菌が増えていく。

そして、その腸内細菌が増えていく人ほど皮膚常在菌も増えていく。
だから、種に皮膚常在菌を纏(まと)わせてみようと思って。

種を健康に芽吹かせようとすると、この三つの菌の連携が必要になる。

信じられないかもしれないけど、子供のように皮膚常在菌の多い人が蒔くと、野菜は健康に育つ。
しかし、腸の調子が悪い人、基礎疾患のある人が蒔くと種が病気になることがある。
これ、事実なんだよね。経験則として。

だから、それを逆手に取って、手で蒔くことで土壌菌に触れ、皮膚常在菌を増やし、腸内細菌を増やして健康をとり戻すってこと。
種を蒔くと健康になるって、ちょっと良いよね(笑)。

他にもたくさん理由はあるけど。

だからね、子供にアルコール消毒なんかさせちゃダメだよ。
無症状で重篤にもならないウイルス如きで、大切な皮膚常在菌を失わせるなんてね。
腸内細菌も減って、別の病気になるよ、マジで。

子供にはね、土壌菌を纏わせる方がいい。
泥んこ遊びをさせて、シャワーでジャーと土を流し落とす。
そのくらいがちょうどいい。

(後略)
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手のひらにいる数億の微生物は大切な存在!
土壌菌に触れ、皮膚常在菌を増やし、腸内細菌を増やすことが、健康に繋がっていくのですね。