「淵黙雷聲」(へんもくらいせい)より。
この意味は、深い沈黙が雷となって鳴り響くこと。
ある僧がお釈迦様に「悟りとは何ですか?」と尋ねたさいに、
お釈迦様は深く黙した。
その沈黙が、雷のような大きな声を発したように聞こえたことから。
今回は、線の勢いや疎密を見ていただきたい。
「雷」の上部は、暗雲立ち込める空模様。下部は、稲光。
上部と下部の疎密に目をやっていただきたい。
「聲」は、ドドーンと鳴り響く音。
左側の回転の白や右側の「耳」の白を見ていただきたい。
その前の密が白の勢いを強調している。
前回は、3/18。