世の中をひどく驚かすこと。

白楽天が李白に対して述べた言葉だ。

けっして、天変地異を述べた言葉ではない。

 

「驚」では、まず「敬」の「へん」と「つくり」のバランスがおもしろい。

次に、「馬」の上部と下部のバランスがおもしろい。

また、「馬」のしめて書いた上部と、

「敬」の「へん」の長く伸びた縦画とのバランスも絶妙である。

 

「天」では、踏ん張って立つ人のような左払いと右払いがユーモラスだ。また、両手を広げたような2本の横画も存在感がある。

 

「動」では、「へん」の「田」の部分のインパクトが強い。

しかし、おもしろいのは、おまけのような「力」が、

4画目の縦画と「敬」の4画目の短い左払いとで「分」に見えることだ。

 

「地」では、縦画の変化や横画の傾きの変化を見ていただきたい。

また、「へん」の2画目と3画目、「つくり」の1画目と3画目が、

交わらないで白ができているところも見ていただきたい。