奈良雪田の書道作品集です。書道に興味関心を持っていただければ幸いです。
美しい音楽。よい評判。よいたより。よい言葉、善言。今回は、玉をころがした感じを出した。「徽」では、扁平な「山」と「系」、縦長の「彳」と「攵」の組み合わせを見ていただきたい。「音」では、左右に開いた2つの点と、転がるような「日」を見ていただきたい。前回は、2024/11/16。
清らかに香り高いさま。よい徳名。今回は、縦長に黒く書いた。筆の勢いを見ていただきたい。「淸」は、「さんずい」や横画の疎密に目をやっていただきたい。「芬」は、縦の画の疎密に目をやっていただきたい。前回は、10/16。
俗世間の外で、世俗を離れて心静かに暮らすこと。「閒」は、縦画の変化に目をやっていただきたい。「居」は、上下の「口」部をに目をやっていただきたい。また、上の「月」とも比べていただきたい。「物」は、「へん」と「つくり」の疎密や縦画の「そり」に目をやっていただきたい。「外」は、「へん」と「つくり」の距離を「物」と比べていただきたい。また、「物」からの三角形の構図にも目をやっていただきたい。前回は、2023/4/27。
谷川の流れに沿って咲いている花のいい香り。「澗」は、漂う花の香り。「門」は草花の茎や葉、「日」は花。そして、「さんずい」は草花から香り立つ様子を表した。「さんずい」の3つの点の変化を見ていただきたい。「芳」は、谷川の流れ。「くさかんむり」は川の中に在る大石。「方」は、大石の間を流れ下る谷川。「方」の「はね」や左払い、疎密を見ていただきたい。前回は、9/11。
誇らしげなさま。得意げなさま。今回は、高揚感を表現してみた。「揚」では、最終画の長く伸びた左払いを見ていただきたい。それを強調するために、前の左払いを短くして、「揚」自体を上に上げた。また、上部を密に、下部を疎にした。「々」は、「揚」に合わせて、縦長を強調して上に上げ、「々」の下に白を多くとった。2画目の伸びのある縦画を見ていただきたい。前回は、10/23。
自分のことをよく理解してくれている人。親友。「知」では、「へん」の4画目の左払いと「つくり」の2画目の左斜めの画を比べていただきたい。また、「へん」の5画目と「つくり」の3画目も比べていただきたい。「己」では、1画目の起筆や3画目の線の「うねり」に目をやっていただきたい。また、1画目の「おれ」と「知」の「口」の「おれ」を比べていただきたい。前回は、6/1。
大鳥が翼を広げて風をため、大空に飛び立とうとしている。
「水滴石穿」より。この意味は、小さい力でも積み重なれば強大な力になること。「水」は、湧き出る水の流れ。左右の払いを比べていただきたい。「滴」は、岩を削る連続した水滴。「へん」は、水滴のリズム。「つくり」は、削れる岩。前回は、7/3。
仏教の教えは、その時、場所、相手によってさまざまな体をなすが、本旨は変わらない。今回は、横画を中心に見ていただきたい。「一」は、ふわっと宙に浮かぶ雲。「味」の「未」は、高い木。「口」は、月か太陽。「真」の「ヒ」は、山にかかる雲。「具」は、山。「ヒ」の横画は、「一」と比べていただきたい。前回は、6/27。
石に穴をあけること。「水滴石穿」(小さい力でも積み重なれば強大な力になること)より。今回は、伸びやかな線で白を多くとった。「石」では、横に大きく伸びた1・2画目と、右に大きく振った「口」とのバランスを見ていただきたい。「穿」では、横長の「あなかんむり」の左払い、縦長の「牙」の左払いを比べていただきたい。また、横長の「石」、縦長の「穿」の組み合わせになっている。前回は、7/4。
ふかい。奥深い道理。「玄妙」「幽玄」より。今回は、山上に煌々と輝く月。横画は、月明かりに浮かび上がる雲。3画目の白と4画目の白を見ていただきたい。前回は、10/28。
言葉に頼らない。「行不言之教」(ふげんのおしえをおこなう。老子2)より。この意味は、ことばや概念をふりまわして真実から遠ざかるようなことのない「不言」の教訓を実行すること。「不」は、左払いや「はね」を見ていただきたい。言葉に頼らないという強い意思を表した。「言」は、窮屈そうな横画やそれでも抵抗する「口」を見ていただきたい。「不」によってギュッと押し縮みられ、動きがとれない様子を表した。前回は、10/11。
工夫をめぐらすこと。趣向。デザイン。今回は、太くどっしりと書いた。「意」では、横画や斜めの画など、リズミカルな右方向の変化を見ていただきたい。「匠」では、縦画を中心に縦の流れを見ていただきたい。また、右上がりの画を、「意」の右下がりの画と比べながら見ていただきたい。前回は、4/29。
よく似たものを見て、ありありと思い出すこと。「彷」では、「へん」の2本の左払いの方向を見ていただきたい。また、「つくり」の左払いと比べていただきたい。「彿」では、「つくり」の横画や縦画の変化を見ていただきたい。また、「へん」をシンプルにして、「つくり」の変化を強調した。
水がとどまることなく流れるさま。次から次へとよどみなく話すさま。物事が一つの方向へよどみなく流れ向かうさま。膨らんだりしぼんだり、生き物のよう。「さんずい」や「つくり」の1・2・3・4画目、縦画など、左右を比べながら見ていただきたい。前回は、2022/6/8。
長く楽しむこと。楽しみが続くこと。「長」は、水平・垂直な線を見ていただきたい。前回に比べて穏やか。上部の黒、下部の白にも目をやっていただきたい。「樂」は、「右はらい」や「はね」を含めた横画を見ていただきたい。特に、「白」の4画目の横画による内部の白である。前回は、9/20。
なんとも言えない味わい。非常にすぐれた趣。 醍醐味。「妙」では、「へん」を下げて書くことで、「へん」と「つくり」の一体感を出した。また、左右の左払いを比べていただきたい。「味」では、「へん」と「つくり」を密着させて、「へん」と「つくり」の一体感を出した。「つくり」の2画目の横画や4画目の左払い、上下の疎密を見ていただきたい。
素朴で率直な態度のこと。(菜根譚)「渾」では、縦画と横画の太さや傾きの変化を見ていただきたい。「噩」では、4つの「口」の変化を見ていただきたい。また、横画の勢いにも目をやっていただきたい。前回は、5/5。
かぐわしい香り。よい匂い。「芳」は、香炉から立ちのぼる煙。上方に浮かんだ「くさかんむり」や下方向の「はね」など縦の流れを見ていただきたい。「香」は、漂いひろがる心地よい香り。左右に広がる上部や立ち上がる「日」を見ていただきたい。
すぐれたおもむき。「逸」では、筒形の茶碗のような「しんにょう」の内側の白と黒を見ていただきたい。「致」では、動的な線の太さの変化を見ていただきたい。また、「つくり」の1画目が「逸」の「しんにょう」と交わっているところにも目をやっていただきたい。前回は、2023/6/11。