中東呼吸器症候群MERS | 奈良西部病院のブログ

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中東呼吸器症候群MERS

5月28日第四回厚生科学審議会感染症部会が開催された。

中東呼吸器症候群MERSが指定感染症になるということである。

厚生労働省のHPページに参考資料等詳細が記載されているので参照ありたい。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000047119.html

2014年5月26日までにヒト感染確定症例635名(死亡193名致命率30%)がWHOに報告された。3月27日以降の症例報告数330名(死亡59名致命率18%)である。サウジアラビア290名、アラブ首長国連邦37名。

サウジアラビアでは約6割(うち医療従事者39名)が医療施設での二次感染が推定された。

2014年2月にカタールのヒトコブラクダから分離されたウイルスは人から分離されたウイルスとほとんど同一であった。

医療従事者は院内での二次感染を予防するためMERSが疑われる患者と接触する場合標準予防策および飛沫予防策を徹底する必要がある。

検疫所HPには中東へ渡航する方への注意が掲載されているので参照ありたい。

http://www.forth.go.jp/news/2014/05071434.html

またMERSに関しては国立感染症研究所のHPを参照されたい。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/2686-mers.html

(了)文責:古閑比斗志