漫画女帝の手記四巻第三章は恵美押勝の乱です。
以前は強い愛情を抱いていた上皇ですが、その愛を終わらせ政治に取り組みます。
今までは恵美押勝に一任していた事、全てを任せていたのですがどこかで気付いたのかもしれません「このままでは天皇家が危うい」と。女帝が立ち上がるしかなかったこの時。
かつて愛を注いだ相手が今では敵となり、結果、恵美押勝は負けてしまいます。
武力ではなく政治的に決着をつけたいと考えていた上皇の心には、やはりかつての愛した人に対する思いがあったのかもしれません。
しかしその願いもむなしく武力での争いとなり恵美押勝は負け命を落とす事になってしまいました。
天皇以上の力を持とうとした恵美押勝、彼に対しては良い気をしない人も沢山いたのでしょう。
同じ藤原でもこのころには派閥もあったと考えると、藤原鎌足から始まり不比等に繋がった思いは分散され憎しみあう結果となってしまいました。
兄弟でも争いが耐えない現代を見ても同じ事が言えますが・・・
この頃、道鏡の元で出家していた上皇ですが、心は道鏡に傾いていたのでしょうか。
道鏡と上皇の恋がどこまで真実かは分かりませが、1人の女性が1人の男性を愛するという強い思いは何事も覆してしまうような力があったのでしょう。
結婚もせず頼るべき存在もいないなか天皇の座についた孝謙天皇。
今では上皇ですが心の中に熱い思いがあってもおかしくはありません。
尼僧となった上皇ですが、公の場では上皇として生きると宣言します。
このころから恵美押勝にとって自分が自由に動かせる女性ではなく、かなり厄介な存在になっていたはず。
それでも自分なら勝てるという自信が仇となり人生を終えた恵美押勝。
恵美押勝は彼の足元を固めるために、上皇は自信の足元を固めるためにお互いの条件を飲むのですが、上皇の元に戻ってきた吉備真備を味方につけ強さを見せ付ける事が出来たのはこの人の力も大きかったように思います。
激動の人生を1人で歩んできた孝謙天皇。その心の内を知る人は誰もいなかったのかもしれません。
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