2020 舞台忘備録 | 奈良坂潤紀オフィシャルブログ「Narasaka Sacas」Powered by Ameba

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2020年末日
18歳の時早稲田のサークルで、芝居をはじめて21年
今年も忘備録…

年始は大学生の頃宝塚のトップスターだったえまおゆうさんのライブに呼んで頂いた

あのルドルフを演じられていたえまおさんと
「闇が広がる」

僕のささやかな役者人生のありったけの愛を込めて歌わせて頂いた
感謝
3月は制作も担当させて頂いた「ロザリー 」
このあたりからコロナ禍が押し寄せる
完売で追加公演まで組んだこの作品
なんとか公演はやり切ったが

この国にもっと演劇や芸術が本質的に理解され守ってもらえる日がくるために

私達の活動について改めて考える日々が今なお続いている
苦悩
3月以降は出演予定の舞台が3本中止に…
無力を感じながらも意外と開き直って日々を過ごす…
まあ20年近く舞台に立ってるといい時も悪い時も色々ありましたな
諦念
8月に子供達と久しぶりに舞台に立たせて頂く
「ジュニア」
新しい生活様式が叫ばれましたが
演劇が生き延びるために消してはならないのは舞台の灯火を受け継いでくれるジュニア世代の演劇を通して生まれる笑顔
2020年一番可哀想だったのは
人と触れ合ってこそ学べる大切な成長の時間を奪われた子供達
子供達の未来がWITH STAGEであることを願ってやまない
希望

人類史

膨大な台詞による知識の
斬新かつ色彩溢れる舞台美術の
闇すらも味方につける研ぎ澄まされた身体表現のあらゆるジャンルの舞台表現が洪水のように押し寄せる谷賢一氏の新作

フォトジェニックという言葉が似合う舞台

一個空けの客席、複数回のPCR、徹底的な防疫対策
山のような制約の中
コロナ禍の時代に生まれた
様々な芸術の異種格闘技縷々のこの演劇は
この時代だからこそ私達の未来への指針と誇りになった

SNSに溢れる実に知的なお客様の感想

言葉も音楽も歌も踊りもそうなように
人間が生み出した「演劇」が永遠に受け継がれますように。

祈り

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
「人類史」
作・演出:谷賢一
公演期間:10月23日(金)~11月3日(火祝)
会場:KAAT神奈川芸術劇場

出演:東出昌大 昆夏美 /山路和弘 
秋葉陽司 浅沼圭 生島翔 植田崇幸
大久保眞希 奥村佳恵 栗朱音 小山萌子
谷本充弘  内藤治水 中林舞 名児耶ゆり
奈良坂潤紀 仁田晶凱 福原冠 村岡哲至




人間の想像力で叶えられれないものなどないかもしれないが
果ての結末として幸せが約束されているわけでは決してなく

1人1人が今あたり前とされている価値観、物事をどう捉えて
どう明日を生きていくか…そんなことがより問われていく時代

この舞台を通して
そして2020年を生きてそう感じずにはいられなかった

感謝、苦悩、諦念、希望、祈り
今年も様々な想いがありましたが
まずは健康に過ごせたことに感謝
お世話になりました皆様本当にありがとうございました

来年はどうなることやら…
全くわかりませんが
笑ってまた一年後この日を迎えられますように