The Great Gatsby In Tokyo | 奈良坂潤紀オフィシャルブログ「Narasaka Sacas」Powered by Ameba

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久しぶりのブログの更新になります笑
深い意味はないんですが…
少しだけSNSとの関わり方を自分なりに考え
ほぼTwitterの更新のみにしていていたここ半年でした
The Great Gatsby In Tokyo
DDD AOYAMA CROSS THEATER

本日千秋楽の舞台でした
NYから東京、1925から2019と置き換えて上演した作品

ギャツビーは「過去の再現ができないわけないじゃないか」と迷いなくいいます

「今と昔」
稽古中、本番中そんなことをよく考えていました

気がつけば僕もチームの最年長。
演劇の稽古場の空気も僕が芝居をはじめた20年前と確かに随分と変わりました
まあSNSなんて想像もできない時代でしたから

でも変わらないものはきっとある
そんなことを信じたくなる舞台でした

ありがとう我が友よ

テニミュー他多方面で大活躍の雷太君と上田悠介君、元宝塚の愛花ちさきちゃん、帝劇女優ミュージカル引っ張りダコの栗山絵美ちゃん

素晴らしい俳優さんに囲まれて毎日幸せな芝居漬けの日々でした

ウルフシャイム役のマーシーこと真嶋真紀人氏
自由なお芝居でたくさん刺激を頂きました
楽屋のおしゃべりも楽しかった

今回の舞台で大活躍の富田

なんだかんだで長い付き合いの富田

基礎のある発声で決して声を枯らさない富田

どんな無茶ぶりも的確なアドリブで打ち返す瞬発力と鋼のメンタルの富田

なによりお客様に愛される富田

先輩を差し置いてプロマイド売り切れの富田…


四年ぶりの共演でしたが腕あげたな!ずっと頑張ってたんだな!

君の役者人生素敵だな!と心から思いました

『グレート・ギャツビー』は、一人の女性との恋を成就させるために、あらゆる手段を使って巨万の富を築き上げた男の切なくも悲しい物語


恋敵として登場するトムという男を演じる時、超資本主義国家として突き進む彼の国と大統領を思い出さずにはいられませんでした


その資本主義の先に何があるのか…


最近よく考えるんですが

そう遠くない将来世界はAI革命と共に再び様相を一変するでしょう

それは想像できないくらいに


人間の仕事は減り、利益は一局に集中し生まれる貧富の差は?利益の分配は?

もはやそれは資本主義なのか?

人は何を幸せに生きるのか?


人間にしかできない仕事はなんだろう?


そして加速する資本主義、AI社会の元どんな世界が訪れても芸術の領域だけは人間らしい愛を失いませぬように


トムの人生を通してそんなことに思いをはせる毎日でした

SNSを駆使すれば誰もがアイドルでもジャーナリストでも評論家でもプロデューサーでも芸能記者でもなれる20年前には想像もできなかった時代


お客様あっての私たちの職業はこの流れに逆らうことはできない


そんな玉石混合の時代にどうしたらギャツビーのように紛い物ばかりの世界で他の誰よりも貴重な男になれるのか?


だからこそこのSNS時代にグレードギャツビーは

社会の歪みや苦痛から人々を救う古典文学であり


何度も上演され続ける今の物語なのかもしれない

ふとどうしようもない孤独を感じた時救ってくれる悲しい物語かもしれない


上手く言い表わせないんだけど

そう思います

素敵なお花を頂きました

えまおゆう様

rui様

心よりありがとうございました!

たくさんの差し入れを頂きました皆様

さっそく呑んで呑んでつまんで呑んでしております!

ご来場頂き誠にありがとうございました


奈良坂潤紀