師匠と歌と人生と

荒井洸子師匠

ミュージカル俳優としては菊田一夫賞も受賞され、唯一30年以上の出演を続けられる『屋根の上のヴァイオリン弾き』

その他にも『レミゼラブル』『回転木馬』『マイフェアレディー』『ラマンチャの男』など日本のミュージカルの歴史をそのまま歩かれてきた方です。

師匠と2年振りに歌わせて頂いた6/25シャンソンライブ。ありがたいことに4回目でした。

稽古にかまけて今年は師匠の歌を聞きに行けてなかったのですが

一曲目の回転木馬『IF I LOVED YOU』で魂を奪われてしまいました。

歌中でヒロインの散りゆく花びらへの台詞があるのですが、なぜこんなに胸に刺さるのでしょうか？

そして何度も聞いている『アコーディオン弾き』

『泣く友をみる』『かもめ』

いつもただ歌の前で生きているんです。

そして語るだけなんです。

そしてその世界に僕もいるんです。

時間とお金はつくるもの

師匠のライブはこれからもどんなことがあろうとかけつけなければと深く反省をしました。

シャンソンは3分で人生を歌う演劇と教えを受けていますが
35歳になり2年前より少しだけ腑に落ちて人生を歌えた気がしています。

しかしまだまだ人生も歌も道は長いです

そしてやはり師匠の背中はあまりにも大きかった。

今年は個人的にいろいろなことがありましたが

あなたに失いたくないものは何と聞かれたら

それはどんなに苦しくてもやっぱり歌うことでした。

「人間　幸せなんてないわ

１日のうち10分

幸せだと思うこともあるかしらね

歌っているときは幸せよ

その時はとても

その他では１日10分位

悪くない方でしょ」

ピアフの言葉

僕も歌ってる時は幸せです

1日10分の幸せでいいので師匠のようにいつか

ただ歌の前で透明になって歌ってみたい

改めてそう思いました

まだまだ修行の身

でも聞いて頂くお客様のいる限り

挑戦、創作、プロデュース。歌と向き合っていきたいです。

ラ・メール

セッシボン

パリに抱かれて

恋心

SHE

ケサラ

ご来場頂きましたお客様

そして師匠、相変わらず最高のピアニストのアニエスさん

本当にありがとうございました