アル☆カンパニー「罪」・・本物を食し観ること | 奈良坂潤紀オフィシャルブログ「Narasaka Sacas」Powered by Ameba

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昨日池袋の「ビックリドンキー」で二人でビールを6杯づつ飲んだ、
日頃からお世話になっている演劇音楽評論家にしてシアタープランナー、食の評論家・飲食プランナーの石原隆司氏のお招きで今日は「ガストロノミア恵比寿三越店」の試食会に行ってまいりました

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肉中心のメニューでしたが、芳醇な旨味の牛、子豚、鶏肉からハム、テリーまで
中でもブターニュ産の雛鳥は絶品でした。(日本の鶏肉はしっとり、フランス産はパリッ、ジュワ、モッチッといったところでしょうか…)どの商品も中々体験できない肉の味の三段階にわたる奥深さです
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学生の頃、師と仰ぐ岡幸二郎氏に「役者になりたいならどんなに貧乏しても週1回は美味しい物をたべなさい。」と言われたことをふっと思い出しました
味覚、嗅覚、聴覚などあらゆる感覚を研ぎすませていかないと、心を豊にし、上質を見極め、物を創るという作業はできないということです。
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鴨肉のロースト季節フルーツ添え
私は肉と果物の組み合わせは苦手だったのですが、鴨とアップリコットってあうんですね合格

夜は以前より気になっていたアル☆カンパニー第10回公演「罪」に行ってまいりました
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アルカンパニーは名画「蒲田行進曲」のヤスで名高い平田満さんと奥様でもある井上加奈子さんの設立したプロデュースカンパニー。

まず入ってすぐ舞台セットに好感
新宿SPACE雑遊というキャパ80位の小劇場なのですが左右に分かれた劇場の中心に白い木目1色の材木で組み立てられた舞台
その上で作品の鍵を握る黒いジグソーパズルのみの小道具で展開される人生の断面劇

罪は止まない雨のよう
でも人間は生きて行く。時には雨に目を伏せて
時にはジグソーパズルの作業で目をそらせて

台本のさりげない深さ、役者のリアリティー(生きていること)、無駄なものを全てそぎ落とした演出。どれをとっても素晴らしかった。
何気なく、意外と不条理な日常の「生きる」という事を本当に何気なくやってのける名優の舞台に、終演後本物をみせていただいた充実感で胸が一杯になりました。

アル☆カンパニー「罪」は9・19(月)まで毎日上演されています
http://www.aru-c.com/stage10.html