先日再会した大学時代の友人に紹介された1冊の本、彼女はこの本の編集に携わったらしい
ニーチェ!!この本が話題になっている事は本屋の存在感あふれる平積みを見る度感じていた・・・・
ニーチェのイメージと言えばニヒリズムや反宗教的思想といったドイツの哲学者。
「神は死んだ」とかナチズムとの噂とか、 なんだか彼を敬遠してきたこの20年。
ちなみに編集に携わった彼女と私は一緒にミュージカルに青春を捧げた仲間
そんな訳で「こんな時代だからニーチェなのかなあ...」という先入観を捨て勇気を出してページをめくってみた
意外とポジティヴな思想の持ち主だったニーチェ
流行や情報に惑わされず地に足をつけて生きる術がたくさん詰まった本だった。
私が大学時代座右の書にしていた坂口安吾の思想に通じるものがあるかもしれない
たくさんの金言に出会ったが、ミュージカルを生業としている私の目にはたと止まった言葉
『感覚を愛しなさい』
感覚は精神的なもので、感覚を芸術化し文化をつくってきたのだ
私がミュージカルが好きな理由
ミュージカルは感覚で楽しむ芸術だと思う
華やかな視覚
想像力をかきたてる聴覚
メロディー、衣装、舞台装置、台詞
どれを楽しむのかは観客の想像力と感覚に委ねられる。
ニーチェとミュージカル
最近のミュージカルを観たら彼はどんな言葉を残すだろう
この不確かな時代を感覚がパサパサに乾かないように
沢山感動して生きていこうと思った