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奈良の鹿たち

悠々自適のシニアたちです

 

米国・中国・日本の国勢 2025 』 

イントロ

 

 

米国・中国・日本の国勢を分野ごとに見て行きます。

言えることは、人口、工業、財政などどの分野においても「中国は優等生、米国は普通、日本は劣等生」だということです。しかも、このことは現在のみならず、長く将来においても続くのです。中国はますます発展し、日本はますます衰退していきます。

人口問題では、日本は今から25年後の中位年齢(最も多い年代)は、何と55歳。

経済問題では、日本は2023年、GDPでドイツに抜かれて世界第4位になりました。

今年2025年には、インドに抜かれ世界第5位になります。

そりゃあそうでしょう。1992年以来30年間もGDP成長率はほぼゼロなのですから。

ちなみに、2010年と2022年の3国のGDPを見てみると(単位:億ドル)

     2010年   2022年     伸び率

 中国  60,872   179,632   295.1%

 米国   150,490   257,441   171.1%

 日本  57,590      42,322     73.5%

2022年現在、日本はGDP額は12年前よりも減っているのです。2010年には中国とほぼ同額だったのが、12年後には4分の1になってしまいました。将来は、G7先進国首脳会議からはずされ、「中進国」としてメキシコやインドネシアの後塵を拝することになります。

財政問題では、「国の借金」 政府債務残高は対GDP比で何と250%以上。額にして1000兆円を超えています。今の若者や子供たちに負担と弊害がのしかかってきます。

世界的に見て、日本を中国や米国と比較すること自体がナンセンスなのですが。

世界の著名人たちも「日本に未来は無い」と言っていますが、対策を講じるには、もう遅すぎました。いまだに根強く残る日本特有の融通の利かないタテ社会、儒教的組織風土や過去の優越感が世界に立ち向かう障害となっています。

 

<目次>

第1回 人口

第2回 GDP

第3回 工業 ①

第4回 工業 ②      

第5回 エネルギー

第6回 貿易

第7回 財政・金融・物価・賃金

 

 

  

   

(担当 E)

 

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