『全国温泉人気20湯』第1回 乳頭温泉郷・万座温泉 | 奈良の鹿たち

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『全国温泉人気20湯』 

第1回

          ●(20位) 乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)

          ●(19位) 万座温泉 (まんざおんせん)

観光経済新聞社主催 「第37回(2023年度)にっぽんの温泉100選」

100選一覧はイントロページに

 

● (20位) 乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)

 

 

 

秋田県仙北市  

秋田県と岩手県の県境近くで、十和田八幡平国立公園内 乳頭山の標高600~800m付近の山麓

 

<温泉街>

「温泉郷」の文字通り、1つの湯ではなく、それぞれ独自の源泉を持つ7つの湯が集まった温泉。
7つの湯は源泉が違うので、湯の色や香り、肌触りがそれぞれ違い、宿の雰囲気も異なります。
・「鶴の湯温泉」:乳頭温泉郷で最古の歴史を誇る茅葺き屋根 

・「大釜温泉」:小学校の廃校舎したノスタルジーな雰囲気が漂う 

・「妙乃湯温泉」:滝を見ながら露天風呂に入れる 

・「蟹場温泉」:最も森林浴を楽しめる 

・「孫六温泉(山の薬湯)」:古き良き湯治場(病気療養のため滞在)の風情を残している

・「黒湯温泉」:最も豊富な湯量を誇る 

・「休暇村乳頭温泉郷」:最も近代的な施設を備えている

<泉質・効能>

白濁した酸性硫黄泉(源泉から湧出した瞬間は無色透明であるが、空気中の酸素と反応して硫黄成分がコロイド化して析出し、白濁した湯となる)。白濁した「酸性硫黄泉」の方が刺激が強いようなイメージがあるが、実は湯あたりも良く、平地に湧く中性・アルカリ性の温泉の方が、体への負担が大きという。

含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉、カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉、単純泉、単純硫化水素泉、酸性硫黄泉、重曹炭酸水素泉、ラジウム鉱泉、酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉、単純硫黄泉、ナトリウム炭酸水素塩泉

単純硫黄泉は動脈硬化症や高血圧症等に、ナトリウム・炭酸水素塩泉は切傷や火傷、慢性疲労病に効能がある。

<アクセス>

乳頭温泉 行きバス

JR田沢湖線(秋田新幹線)田沢湖駅から羽後交通の路線バス乳頭線・「乳頭温泉」行きで55分

 

 

●(19位) 万座温泉 (まんざおんせん)

 

 

群馬県吾妻郡嬬恋村干俣(ほしまた)

上信越高原国立公園内、標高1,800mに位置する温泉。通年自家用車で辿り着ける日本最高所の温泉である。近くには白根火山の湯釜・涸釜・水釜の3つの爆裂火口湖があります。

<温泉街>

草津白根山山麓に位置し、冬はスキーのメッカとして、春から秋にかけてはかつては湯治場としてにぎわいました。源泉温度が高いことからもうもうと湯けむりを上げ、硫黄の匂いが充満しています。川床には至る所に源泉が湧出しています。中心部の外れにある「空吹(からぶき)」と呼ばれる水蒸気を含んだ硫化水素煙の噴出口は万座温泉の名物となっています(2012年頃から噴出量が減少し以前ほどの迫力はなくなっている)。なだらかな山の斜面に旅館・ホテルが点在し、後背には万座温泉スキー場があります。一帯が国立公園のため、施設増改築などが思うようにできず、やや老朽化した施設が多く、廃業・他社に吸収された宿泊施設もあり、2019年現在は個人客向け営業を行っている旅館・ホテルは7軒です。湯畑・姥の湯・大苦湯・鉄湯・法性の湯など10ケ所あまりの源泉があります。

<泉質・効能>

酸性硫黄泉(硫化水素泉)白濁、または黄濁した湯が特徴であり、硫黄成分の含有量が日本一の濃厚硫黄の温泉です。昔から豊富な湯量に恵まれ、源泉は20種類を越え、1日540万リットルという豊富な湧出量を誇っています。また源泉温度が高い(約80℃)のも特徴です。

適応症も多彩で、硫黄に含まれる硫化水素成分は毛細血管の拡張作用があることから、末梢循環がよくなり、代謝促進作用が期待できます。

昔から呼吸器病や胃腸病、リウマチや皮膚病にも効能があるといわれています。さらに美肌効果も期待でき、女性にも圧倒的な人気を誇っています。
万座温泉5つの魅力

①  自噴(自然湧出)

地表から湧き出ている(ボーリングではない)

②  かけ流し

日量540万リットルの湯量のため、かけ流しの豊富な湯量で循環ではない。

③高温源泉

源泉の温度が75℃以上あり、大変にエネルギーのある温泉。

③  高効能

糖尿病、胃腸病、神経痛、膠原病、リュウマチ、心臓病、自律神経失調症、関節炎、腰痛、アトピー性皮膚炎、婦人病、貧血、便秘、ぜん息に良いとされている。

④  にごり湯

硫黄濃度日本一の乳白濁色のにごり湯。

<歴史>

戦国時代には武士が湯治に訪れた記録もある。江戸時代にも湯治場として開けていたが、あまり栄えてはいませんでした。万座温泉が本格的に開けてくるのは、戦後になって西武グループによるスキー・リゾート開発が行われ、交通の便が改善されてからです。

<アクセス>

· 鉄道(JR東日本)

吾妻線万座・鹿沢口駅より西武観光バスで約40分。

北陸新幹線軽井沢駅より西武観光バスで約90分。

· 自動車

通年利用できるのは有料道路の万座ハイウェーのみ(嬬恋村三原から約22kmの距離)。

春季~秋季は志賀草津高原ルートが利用できる(冬季は通行止め)。

 

 

 

 

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次回は、第2回「玉造温泉・蔵王温泉」

 

 

(担当 G)

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