『米国・中国・日本の国勢 2021』第2回 人口② | 奈良の鹿たち

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『米国中国・日本の国勢 2021

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<人口②>

 

 

人口が減るということは、国が衰退することなのです。

「人口ボーナス」という言葉をご存じでしょうか。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすいのです。

今の中国、インド、トルコ、南アフリカ、メキシコがこれに当たります。

逆に「人口オーナス」という言葉があります。

少子高齢化が進み、生産年齢人口(1554歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が上昇することで社会保障費などがかさみ、経済成長を阻害すること。オーナスとは負担、重荷という意味です。

今の日本や欧州の先進国がそうです。

中でも、日本は人口オーナスの影響が最も深刻な国なのです。

下の図を見ると一目瞭然ですが、日本の人口高齢化は世界的にも顕著です。

2050年、今から30年後には高齢化率(全人口で65歳以上の比率)は、なんと3040%になるのです。

 

 

さらに、2040年と2065年の日本の予測的人口ピラミッドは下図ようになります。

     

本来、人口ピラミッドは三角形の形が基本形です。しかし、上の形は真逆で、もう国の体制を保っていける状況ではありません。

 

人口オーナスによって、経済は衰退し、2030年にはGDPはインドに抜かれます。

・街中が働いていない老人だらけ。病院は支払い負担の少ない手間のかかる老人患者ばかりで医療崩壊(お年寄りを大事に なんて風化)

・ノーベル賞なんて遠い昔の話(学術への投資の余裕がない)

・オリンピックもメダルが1、2個あれば上等(6位入賞 バンザイ)

・各地の旅館・ホテルは軒並み廃墟(人口が減り、所得も減ればレジャー産業は当然衰退する)

・地方は無人地帯が広がります(ガソリンスタンドもなければ、道を聞く人もいない)

・バス・電車は都市近郊でさえ1時間に数本(特急・急行が減っていく)

・税収は減少し社会福祉費は増大(今まで払った年金はもらえるの?)

・前世代が残してくれた1千兆円の負債で国民へのサービスは無理(責任者、あの世から出て来い!)

・事件が起こっても警察は人手不足(安月給で命をかけるなんて)

・救急車なんていつ来るのやら(有料 救急車保険)

・水道の水が止まらないと言っても業者がいない(来週行きます 出張費3万円)

・道路に穴があいても地方財政は火の車(道路の穴ぐらいのことで文句を言うな)

・防衛は金も人も物もない(古い戦闘機でも神風を信じて大和魂でがんばれ)

G7からもはずされ、国際的にも注目されない(ジャパンという国はどこにあるの?)

 

人口の減少は、何よりの政策課題であることを真剣に考えなければなりません。

しかし、国民は明日の生活に関心を注ぎ、政治家も票にならない将来の問題については取り組みません。政治は自分の勢力拡大が第一で行われるのは、古今東西同じです。

また日本人特有のプライドの高い朱子学的純血主義は、結局は、国を亡ぼすことになるのです。文明は純粋を求める時に衰えが生じる。異文化との葛藤が文明を発展させる。

残念ながら、もう対策を講じるには遅すぎました。今からの手立てはありません。

日本は確実に衰退していくのです。泥舟はゆっくり沈みゆくのみ。ゆでガエル現象。

貴族が武士に隷属させられていったように、英国が米国に取って代わられたように、日本も中国やアジア諸国に追い抜かれながらも、過去の栄光のプライドのみにすがって生きていくことになるでしょう。

そしてやがて、そのプライドも消滅していき、アジア先進国の顔色をうかがう中進国になっていきます。

 

自虐的? 

でも上の数値や歴史的事実に基づいていることだし、評論家やジャーナリストもさかんに警鐘を鳴らしているのです。 

 

著名投資家のジム・ロジャーズの「日本の破産はもう始まっている」

ジム・ロジャーズといえば、ジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェットと並ぶ世界三大投資家の一人として知られている。

「まず言いたいのは、私は日本が大好きだということです。世界の国々の中でも大好きな国の一つです。だから、日本が衰退していく姿を見たくないのです。私は死ぬまで大好きな寿司を食べていたい。しかし、このままいけば私のそうした願いはかないそうにありません。

人口動態を大きく変えるには、日本人に子どもをたくさん作ってもらうか、日本が移民を受け入れるかの2つしか方法はありません。しかし、なぜだかわかりませんか、日本政府は移民を受け入れようとしません。

結局、いま10歳の日本人が人生を通して経験していくのは、次のような『惨事』になるのでしょう。これからの日本では生まれてくる子どもの数がますます少なくなり、移民も入ってこないため、人口減少のスピードが急加速していく。

借金はさらに膨張し、その返済のために増税が度々断行される。それでも借金は返済しきれないので、次には年金などの社会保障が取り崩されていく。

日本人の生活水準はそうして徐々に悪化し、生活苦にあえぐ日本人が増え、いよいよ打つ手がなくなる。最終的には見たくもない破産劇が待っている。

日本の破産はもうすでに始まっているのです。」(ジム・ロジャーズ)

 

その他の「日本の人口問題」記事のタイトル

 「日本人を直撃する「人口急減」の切実すぎる未来」

 「日本人は「人口減少」の深刻さをわかってない」

 「日本人は「人口減」で起こる危機を甘く見ている」

 「日本に必ず来る「人口急減」がもたらす大恐怖」

 「2065年、日本の人口ピラミッドはどうなるか」

 

   

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次回は 第3回「GDP(国民総生産)」

 

目次  

   

   「日本経済指標と米国経済指標」  http://www1.odn.ne.jp/keizai/

   「中国経済指標」                           http://www1.odn.ne.jp/china/

 

(担当E)

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