『日本.米国.中国の国勢 2021』
第1回
<人口①>
2021年1月の『 日本・米国・中国の国勢 2020』に引き続いてお送りします。
世界の人口問題の中で、最も特徴的なのは「日本の少子高齢化」です。
各国とも、今のところ大幅な人口の変動はありません。
中国は約14億人、米国は約3億人、日本は約1億人です。
問題は、じわじわと増減する傾向です。人口は、対策を打ってすぐに効果の出るものではありません。また、増えればますます増え、減ればますます減る現象は自然の成り行きであり、止められません。
具体的には中国は次第に減っていきます。2050年頃、中国は人口減への悩みが始まります。 米国は白人と有色人種系の構成比は変わっていっても、トータルでは微増です。 これは、移民に対し歴史的に寛容であったことの恩恵でしょう。
さて、日本は減少が減少を起こしてずっと減り続けていくことでしょう。
人口ピラミッドをご覧ください。
なんと日本の下の段のか細いこと。さらに下すぼみになっているのです。(スマートと言えばスマート) しかし、この形は「頭でっかちの逆ピラミッド形」と言って、人口構造上危険な兆候とされています。
中国の人口ピラミッドにも、将来的に少子高齢化の予兆が見られます。下ぼそりの上、現在30~40歳のふくらみが30年後には高齢化社会となって経済・財政を圧迫することになります。
その頃には、中国の経済成長も止まり、GDPもインドが追いついてきます。
次回は人口②で「日本の人口の減ることによる悲劇」についてお話しします。
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次回は第2回「人口②」
「日本経済指標と米国経済指標」 http://www1.odn.ne.jp/keizai/
「中国経済指標」 http://www1.odn.ne.jp/china/
(担当E)
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