『素粒子』 第1回 素粒子とは? | 奈良の鹿たち

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『素粒子』

第1回

  「素粒子とは?」

(Elementary particle)

1.素粒子とは?

素粒子とは、自然界の物質をつくっているもっとも基本的な構成要素です。

今まで万物の根源といわれた原子をつくっているものです。

原子は原子核と電子から成り、原子核は陽子と中性子から成り立っています。

さらに、陽子や中性子は2種類3つの素粒子から成り立っています。

素粒子は大きく分けると「物質(素)粒子」「力を伝達する(素)粒子」の二つに分類されます。

「物質粒子」は、原子を構成する物質としての物です。「力伝達粒子」は素粒子間ではたらき、「ゲージ粒子」ともよばれている。

 

<物質粒子>

 

<力伝達粒子(ゲージ粒子)>

 

 

2.素粒子の種類

<物質粒子>

自然界の物質は、すべて原子から成り立っていて、それらは2種類のクォーク(アップとダウン)と電子(レプトン)のたった3種類でできています。

クォーク quark: 陽子や中性子を構成している素粒子(6種類)

レプトン lepton: 素粒子である電子・ニュートリノの仲間(6種類)

 

<力の伝達粒子ゲージ粒子 Gauge boson)

自然界には、物質と物質の間に様々な力がはたらいていて、そうした力は素粒子が媒介すると考えられている。4つの力が存在します。

光子(フォトン)photon 電荷を持つ素粒子に「電磁気力」を伝える素粒子

グルーオンgluon : クォークが陽子や中性子を構成し、陽子や中性子が原子核にまとまる力を伝達する「強い力」の素粒子

ウィークボソンweak boson : 物質粒子に作用し、原子核の崩壊現象を引き起こす「弱い力」を伝達する素粒子(2種類)

重力子(グラビトン)graviton : 質量を持っているものが相手を引きつけるときにはたらく素粒子。いわゆる「重力」を生み出す。

 

<ヒッグス場に伴う素粒子>

ヒッグス粒子 Higgs boson:質量の起源と予言されていたが、実際実証された。

ヒッグス場という真空の場に存在し、万物に質量を与える素粒子。

 

 

 

3.素粒子の大きさ

   10-8(1億分の1)cmの原子を地球の大きさとすると

 10-13(1兆分の1)cmの原子核陽子)は野球場の大きさ

 10-16(1京分の1)cmの素粒子はボールの大きさ

 

 

 

 

次回からは素粒子の種類の一つ一つを見ていきます

 

 

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 次回は 第2回「物質素粒子」

 

 

(担当 P)

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