奈良 大神神社から山の辺の道、檜原神社、箸墓古墳へ | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp


少し前になりますが、3月22日の話です
(これも桜の記事なので慌てて書いてます)
雨続きの中、珍しく晴れて夏日になった日でした

青空の下でほころんだ桜がきっときれいだろうと思い、大神神社から山の辺の道、箸墓古墳に向けて歩くことにしました
 
偶然にも、その日令和5年3月22日は、大神神社で「12年に一度」の卯年卯月卯の日の三卯大祭が催される日でした🐰🐰🐰

が、
そんなことは知らず、朝WBCの決勝戦を少し見てから出発したので、大神神社に着いた時には祭事は終わり帰る人たちとすれ違うことになりました

少し残念でしたが、気を取り直して、出発びっくりマーク



チューリップ赤チューリップ紫チューリップピンクチューリップオレンジチューリップ黄



万葉まほろば線「三輪駅」に到着


いつもはここから大神神社にショートカットするのですが、今回は大鳥居と一の鳥居を回ることにしました


一の鳥居

たまたまいらっしゃった地元の方の話では、以前は「撫でうさぎ」(後で出てきます)はこの一の鳥居の手前にあったんだそうです


大神教本院

一の鳥居を抜けたところにあり、お詣りしました

この神社は明治始めの創建で、大神神社に付設したものが神仏分離により分離独立したそうです



参道を逆行、大鳥居へ

青空、大鳥居、三輪山のコラボ



お昼ごはんはこのお店

各テーブルに流しそうめんの「装置」がありましたが

ひとりで流しそうめんという気分でもないので、↓にゅうめんにしました




大神神社


三卯大祭と書いてある



拝殿にお詣りします

御神体は、三輪山です


巳の神杉




撫でうさぎ🐰



撫でうさぎは、可愛くは…ない無気力



祭事の後片付けの脇を抜け


万葉歌碑


↓読みやすいように書き出した石板が隣に設置してあり、こっちの方が好きだったりする
うま酒三輪のはふりが山照らす秋のもみぢ場所散らまく惜しも 長屋王



こちらは古事記、楽譜付き♪(歌ってください)

やまとはくにのまほろばたたなづく青垣やまごもれる大和しうるわし 倭建命


日本書紀

この神酒(みき)はわが神酒ならず倭(やまと)なす大物主の醸みし神酒幾久育久 活日(いくひ)



大神神社から狭井神社に向かいます

初夏のような天気です


途中、久延彦神社に寄り道です


池のむこうに桜が見えます


この階段を上がると、展望台になっています


↓うわぁ、きれい!

大和三山や二上山の方向がよく見える


青空と満開直前の桜がとてもきれい



久延彦神社

久延彦神社に着きました


大鳥居と二上山がよく見えます



春爛漫ハート



狭井神社


何年も前ボロボロで草が生えていた屋根を、

何年か前に新しく葺き替えましたが、

その屋根にまた草が生えていました


神社の裏手に回りペットボトルに水を汲みます


次の目的地へ

↓ここは左に曲がる

↓看板を右折




「うらうらに照れる春日」です

「雲雀」の声はまだ無いけれど

青空がきれい、桜もきれい

「うらうらに照れる春日に雲雀あがり心哀しも一人し思へば」という大伴家持の歌を思い出しました(別に悲しくないけどね)



↓コロナ禍以来久しぶりに来た山の辺の道は、

足元の整備が進んだように思いました

手すりがついて下りやすい





大美和の杜というところ


広場になっていて枝垂れ桜が咲いていました




山の辺の道に戻ります

↑この下に小川が横切っています

その小川の手前の右手に歌碑があったと思って探しました


↓でも見つかったのは、昔からあるこの説明だけ

「歌碑どこ行った?」と、キョロキョロ探したら


↓小川の向こうの白壁のところにありました(この歌碑移動したよね?)

狭井河よ雲たち渡り畝傍山木の葉さやぎぬ風吹かむとす 古事記 伊須気余理比売



近くには、額田王の立派な歌碑もあります



味酒 三輪乃山 青丹吉 奈良能山乃 山際 伊隠萬代 道隈 伊積流萬代尓 委曲毛 見管行武雄 數々毛 見放武八萬雄 情無 雲乃 隠障倍之也


うまさけ三輪の山 あをによし奈良の山の

山の際に、い隠るまで 道のい積もるまでに

つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放けむ山を 心なく 雲の隠さふべしや



雪柳と歌碑



古事記の歌碑もあります

葦原のしけしき小屋にすがたたみいやさや敷きてわが二人寝し 古事記 神武天皇





このあたりもきれいに舗装されてます


道標が充実


上の道標に示された「八大竜王」(龗神神社)には池が2つあり、桜や紅葉の季節には水面に写ってとてもきれいでした


ところが今回は池の水が干上がっていました


↓池だったところ

この場所で掃除をしていた神社のご主人と思しき方に聞いたところ、西側の池は隣接する田畑のため池で、神社の管理ではないとのこと


↓隣接する田畑

そして、理由はわからないけれど最近は農家の人たちが水を抜いているそうです


その畑の中を進みますが、このあたりは舗装されていない道でした


↓舗装のない道こそ「山の辺の道」いう気がする


枝越しに二上山


しばらく行くと舗装された道に出ます


玄賓庵へ進みます



車も通れる舗装道路


いきなり悪路になり、あの白壁が玄賓庵



玄賓庵

玄賓庵に到着


内部の撮影が禁止になっていましたが、桜が咲いているのがわかりますか?


白壁越しに花が見える




この辺り、わかりづらい場所に

万葉歌碑

山吹きの立ちしげみたる山清水汲みに行かめど道の知らなく 高市皇子



道がワイルドになってきました


うっそうとした林の中にウグイスの声が響いています


小林秀雄の筆による「山邉道」

↓小林秀雄のサイン


あの先で右折


すぐに鳥居が見えてきます

  


檜原神社

鳥居は檜原神社のもの

檜原神社に到着です



境内からはるか西に二上山が見えます



ここで迷いました

・このまま北へ山の辺の道を行くか❓

・ここから西に降りて箸墓古墳へ行くか❓


うーん、どうしよう…( ̄∇ ̄)

どちらも捨てがたいが、どちらか選ばなくては…


❗️❗️

ふと見ると二上山が手招きしています(幻覚です)


なので、二上山に誘われて(誘ってないよ)、

西に降りることにしました


このあたりにも、池の周りに複数の万葉歌碑があります


で、まっすぐ行くと、

あら?

見慣れない新しい石碑があり大きな歌声が響いています


???( ̄∇ ̄)???


何の音?


音はここから出ていました

誰かがボタンかスイッチを押したみたいで、

水森かおりの歌声が静かな池の辺りに拡散されていました


(-_-;)


以前、桜井駅から談山神社に向かうバスの中でも水森かおりの歌が流れてました


( *`ω´)

なにもこんなに風光明媚で、鳥の声が聞こえる場所で

ど演歌を流さなくても良さそうなものを…

逆効果だわ(個人の感想)



さ、気を取り直して

東山魁夷の「道」の絵みたいな坂道を上がり歌碑を探します


作業中の人に歌碑の場所を聞いたんですが、わからず、行き過ぎてしまいました


が、怪我の功名、行き過ぎた先で

↓こんな素敵な景色が眼下に展開したのでした


万葉歌碑もありました

鳴神の音のみ聞きし巻向の檜原の山を今日見つるかも 柿本人麿



元に戻って、池の脇を進み


また万葉歌碑です

三諸は人の守る山 

本辺はあしび花咲き

末辺は椿花桜

うらぐはし山ぞ 泣く児守る山

作者不詳



道の反対側にも万葉歌碑ブルー音符

香久山は畝傍ををしと耳成と相あらそひき

神代よりかくなるらし いにしはもしかなれこそ

うつせみも つまをあらそふらしき

天智天皇



振り向くと

三輪山〜飛び出すハート


池をぐるっと回って



古事記の歌碑

(これも移動したよね?)

大和は国のまほろばたたなづく青垣 山ごもれる大和し美し 倭建命

(2度目の登場)


ここから山を降りて、箸墓古墳方向に行きます


現地地図(地図上が東方向)


一気に降りるよ〜


「大和は国のまほろば」な景色


ところどころから、大和三山が見える飛び出すハート


箸墓古墳が見えてきた飛び出すハート



途中に

茅原大墓古墳


↓青丸が私のいる場所


振り返ると三輪山飛び出すハート


ホケノ山古墳に寄ってみよう!



ホケノ山古墳

以前奈良大のスクーリングで来た思い出の場所


かわいい古墳💕(「まむし注意」の立て札がかわいくない)



木棺再現(これも移動してた)


マムシに気をつけながら登ってみよう


頂上からぐるっと見回す

↑箸墓古墳が見えます

ホケノ山を降りて、箸墓古墳に向かいます
集落を通り↓

万葉まほろば線の線路を渡り

乗ろうと思っていた帰りの万葉まほろば線にはもはや間に合わないことがわかり、ゆっくり歩く



箸墓古墳

近寄ると大きい

…さすが、卑弥呼の墓(ですよね?え、ちがう?)


箸墓古墳の周りを歩いてます

近くの保育園から元気な子どもの声がしています


三輪山が見える飛び出すハート(見える度に大喜び)


古墳に沿って、細い道に入る


お参りしましょう


奥に進むよ


ここから、周濠の上の道に出ます


出た


↓この門から中に入りたい人〜?(ダメですよ)


大きい周濠


10年以上前の奈良大の真夏のひたすら暑いスクーリングを思い出しました


真横から箸墓古墳全景


電車までの時間はたっぷりありますが、

あと1箇所行きたいところがあるので、箸墓古墳にさよならし、

↓「上ツ道」を北上


いったん、巻向駅を通り越して

最後に行ったのは


纏向遺跡(辻地区の建物群)

ここも掘りたての頃、奈良大学のスクーリングで行ってワクワクしたのを覚えてます


今は整備されて、説明板まで立ててある


拡大するので、読んでねブルー音符



辻地区の建物群はもちろん、箸墓古墳、ホケノ山古墳など、纏向地区に広がる古墳、遺跡などの情報は↓

桜井市纏向学研究センター


↓現場に設置された柱跡や建物の説明



この遺構、巻向駅ホームの向かい側にあります



巻向駅に戻り、電車を待つことにします


↓巻向駅には、このような看板がピンク音符


駅は小さいんだけど、古代への夢は大きいね




というわけで、

数年ぶりに訪れた大神神社、山の辺の道、纏向遺跡の風景に、

元気をたくさんもらったのでしたニコニコ