昨日4月8日はお釈迦さまの誕生日、
お寺では花祭り、花会式、降誕会…が開かれる日です
午前中はしっかりと雨が降っていたので、
いくらお釈迦さまのお誕生日とはいえ、
とこかのお寺の花祭りを観に行くなんて
「めんどくさいな〜」
と思っていたら、昼には雨は止み日差しが差し込んできました
「さすがブッダ!」
と気を取り直し、
「今年は極楽寺に行ってみよう!」
(あ、これみんな頭の中で考えていたことで、いちいち声に出してませんからね)
と決意し極楽寺へ向かいました
極楽寺では8日を挟んだ3日間、秘仏公開と忍性上人のお墓の公開があります
花会式🌸と仏像のセットです
鎌倉は狭いので、すぐに極楽寺に到着
混んでいたら嫌だなと思った江ノ電も、まだ空いていました
雨が上がってから間もない時間だったので、まだ街に人が出ていなかったのだと思います
有名な、江ノ電極楽寺駅の風景
ブログにこの構図を何度か載せていますが、駅前は最近少し整備されたようですよ
レトロで鮮やかな赤いポスト(わが家のまわりはみんなこれ)、
緑の駅名表示と
桜の花のピンク🌸
背景の緑と空の半分青
色彩が郷愁を掻き立てる光景です(そうでもない?)
北条氏のミツウロコでお出迎え
その先には、午前中の雨で散った桜の花びらの道がまっすぐお堂に向かっています
椿の花も落ちていました
拝観料500円也を払い、
まず宝物館に入ります
きれいな仏像、かわいい仏像、かっこいい仏像(3K)が私は好きなので(基本的に面食いですから、忿怒像はあまり興味がない)、
極楽寺には、この美仏を目当てに来たのです
清涼寺式釈迦如来立像
極楽寺に来た目的の半分以上は、この釈迦如来像にお会いするためです
この清涼寺式釈迦如来像の本家は京都嵯峨清涼寺にいらっしゃいます
三国伝来と言われる清涼寺の釈迦如来像をもとに鎌倉時代には同じ形式の釈迦如来像が全国に大流行したのです(鎌倉時代には、清涼寺式の他にも、善光寺式の仏像も流行しました)
私は、かねてより、本家清涼寺の釈迦如来像よりも、模刻である鎌倉極楽寺の清涼寺式釈迦如来像の方が美仏だと思うのです
同じような彫りでも、お顔は全然違うのです
↓下の写真をみてください
狭い額と山型の眉、面長の品の良い顔立ち、長く細い首…この洗練された美しさは、全国津々浦々に清涼寺式釈迦あれど、随一のものだと私は思います(鼻息)
清涼寺式釈迦如来像は、同心円のような衣文を特徴としますが、この衣文もとても美しく均整のとれた彫りで、木肌自体も美しいです(べた褒め)
また、清涼寺式は縄目をぐるぐると編んだ髪の毛を特徴としますが、極楽寺像は規則的に彫られた縄目がきれいですね
少し下を向いた顔と優しい眼差しも良い鼻が高いのも良い
で、角度によってはちょっとこう、ツンデレっぽい表情を見せる…カンペキじゃないですかっ!
うん、やっぱり、「清涼寺式は鎌倉極楽寺!」とこっそり大声で宣伝しておこう!
それからこちらも宝物館にいらっしゃる
転法輪印を結んだ釈迦如来坐像(13世紀)お釈迦さまが始めて説法した時の印相だったそうで
「えっとうんと、5引く5は…、えっと、うんと…」
で、再び宝物館ですが、
「5 − 5の答え、わかった?」
と声かけたくなりますね…
一方、こちらは本堂にいらっしゃる
叡尊像
叡尊といえば、奈良西大寺です
そして、私は三月に西大寺に行った時の記事が書きかけだったのを思い出してしまいました(はよ書け)
で、↓こちらが叡尊のお弟子さんで、奈良西大寺から鎌倉に来て極楽寺で活動なさった
忍性
奈良博の忍性展で、すっかり有名になりました
奈良博の図録には、たしかDVDもついていました
DVDデビューしたお坊さんですある意味芸能界の人です(違います)
デビューしたのですが、お顔には特徴があり、
団子っ鼻なのです(ごめんなさい)
↓
↓芸能界ではすでにこちらの先輩達が「同じタイプの鼻」でご活躍中です
(実はもう一人有名な方がいらっしゃるのですが、芸能界ではなく、それどころか近々即位なさるので畏れ多くて画像なんて載せられません…)
ハライチのさわべさん
これ(鼻)については
↓こちら
また、本堂には、イケメンで可愛らしい文珠菩薩もいらっしゃいます
お寺の方のお話では、彼はイケメンなので展覧会に出すと「帰りが遅い」んだそうです
…帰りが遅いなんて
イケメンくんよ、どこで夜遊びしてるのかしら?お母さん心配しますよ…
現在10体揃っている十大弟子(キモカワ系)
宝物館には、こんな地図もありましたが、
この地図のことも、麗しの清涼寺式釈迦如来のことも、キモカワ十大弟子(失礼しました)のことも全部こちらにどうぞ
↓
お堂の前では誕生仏に甘茶をかけました
といっても写真では、誕生仏のあちら側の人が重なって写ってしまったのよ
昼頃に晴れたので、人がどんどん出てきて大混雑…上手い写真は撮れませんでした
8日には甘茶がいただけます
あま〜い甘茶をいただき、
お地蔵さんにおまいりし、
8日のみ公開の忍性の墓に行こうとしたら
なんと
武士がかっこよくポーズをとってくださいました
忍性の墓は撮影禁止
奈良西大寺の近くにある叡尊の墓に瓜二つです
極楽寺からの帰り道、さっきの武士がバイクで帰るのを見ました(馬じゃないのか)
途中、鎌倉十井のひとつ星の井の脇を通りました
カン・ビンの回収箱に生活感…
虚空蔵堂にもちょっと寄り
新しく出来た(?)食パン屋さんの行列を横目にみながら
力餅家さんの角から細道に入り
江ノ電が来たー!
ここから長谷の雑踏に向けて細道を行きます
そこで、一筋違う道をとり、
あまり人の来ない光則寺に行くことにしました
光則寺の手前の幼稚園でも、誕生仏
雑踏から離れ、鳥のさえずりが降り注ぐこの幼稚園のお釈迦ベビーちゃんに、
たっぷり甘茶をかけました
やはり桜の花びらは午前中の大雨で落ちてしまったようでしたが、
数年前に書いたことがありましたが、
この本堂の格天井の一枚に、私の彫った鎌倉彫が奉納されています
非公開なので、私ももう見ることができないかもしれません…
大変だったね…偉かったね…
かけ流しの甘茶でお風邪ひかれませんように…
光則寺を出る時、谷戸の静寂をつんざくように
孔雀の声がぎゃーぎゃーと聞こえてきました
このお寺で飼われている孔雀です
↓以前に撮った孔雀の写真
光則寺の孔雀二羽、オスばかりで、どうやって次世代を維持するのか不思議です
まさか、こちらも脇の下から?
…でも、鳥の脇の下ってどこなの?
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