法隆寺を代表する素晴らしい仏像のひとつである
夢違観音像についてです
この、白鳳時代の金銅仏は、夢違観音と呼ばれています
読み方は、人により「ゆめちがい」とも「ゆめたがえ」とも読まれるようですが、
私は「ゆめちがい」と呼んでいます
モチロン、国宝です
(国宝に向かって言うのは甚だ恐縮ですが)
私は、この方
いつも
ニヤニヤしている(^~^)
と思います
実際の画像をご覧になってください↓
ほんとに、ステキな仏像で、大好きなんですが、
ニヤニヤしています
古拙の微笑み、アルカイックスマイルというものでしょうか?
そして私はどーしても、ニヤニヤしているこの方をみると
こっちまでニヤニヤしてしまい、
お互いに、ニヤニヤの応酬となってしまうのです
顔をアップしてみますね
↓ニヤニヤ、ニヤニヤ…(´∀`*)
:*:・( ̄∀ ̄)・:*::*:・( ̄∀ ̄)・:*:
こんなふうに、
もともとニヤニヤしてると思っていた夢違観音像なのですが、
面白いことがおこりました
現在開催中の「法隆寺夏季大学」の際に、久しぶりにまた夢違観音像に会いに行った時のことです
夢違観音像は、現在では、新しく出来た大宝蔵院にいらっしゃいます
この建物の入り口で、まず初めに出迎えてくださるのです
この像は、もともとは東院伽藍の中にある絵殿のご本尊だったらしいです
絵殿は非公開ですが、夏季大学初日に限り公開されます
絵殿に入ると、現在は内部に「夢違観音像と瓜二つ」のニヤニヤした像がいらっしゃいます
こちらはレプリカだと思います(初めて絵殿の中のお像をみた時、そっくりすぎて思わず目をこすりました)
レプリカの話はさておき、久しぶりに大宝蔵院で再会した(本物の)夢違観音像は、
相変わらずニヤニヤ全開でした
ニヤニヤ…私にも伝染しました
そして、またもやニヤニヤの応酬…(なんだそれ)
夢違観音と交わしたニヤニヤが止まらないまま、大宝蔵院の拝観を続けました
真面目顔の九面観音像や
ボーっとした六観音
やせすぎの百済観音像
可憐で、大大好きな橘夫人念持仏
などの仏像を順に見ていました
係りのおじさまがいらっしゃったので、少し質問をしたところ、
思いがけず、「夢違観音」のヒミツを教えてくださいました
↓
おじ:「お嬢さん(←私に向かってお嬢さんと言うのは、このおじさまと近所の魚屋)、夢違観音さんを見てきたかい?(in関西弁、以下同じ)」
はなこ:
「はい」
(だから今ニヤニヤしているのよ、と言うのは自粛)
おじ:
「あの観音さんが笑う角度を教えてあげるよ」
はなこ:
「……」
(え、いつでもニヤニヤなさってますけど?)
おじ:
「あの観音さんを下から拝むように見ると、笑ってくださるんだよ」
へ〜、面白そうじゃん!(*^▽^*)
…という経緯があり、
私はスタスタと入り口の夢違観音像のところに戻りました
そして、夢違観音像を
下から見上げました
すると、
もともとニヤニヤしていた夢違観音さま
↓から
微笑みの観音さま
と表情が変わったのです
おそらく、上からの照明がお顔の頬の上部にあたり白色の上向きの半円の弧となって光ったのです
それに、元来夢違観音像の持つ優しげな目や、口角の上がったニヤニヤの口元の表情が加わり、
微笑みの表情になったのだと思います
みなさん、
ぜひ、夢違観音像を下から見上げてみてください!
ほんと、
下から見上げるだけです
すると、あら不思議、
ニヤニヤ
↓
微笑み
になりますからね!
法隆寺境内で見つけた会津八一歌碑
ちとせ あまり みたび めぐれる ももとせ を ひとひ の ごとく たてる この たふ
法隆寺の外にあった石仏群
ほんの少しだけ、過ごしやすくなっていました
神社・仏閣ランキング