観音寺から一休寺へ | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp




♪気にしない〜気にしない〜♪少しは気にしろよ!
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星カラフル星カラフル星カラフル


少し間が空きましたが、蟹満寺→寿宝寺…の続きです

「ちきんはうす」で腹ごしらえしたあと、観音寺までの道のりはあっという間でした


ほらねニヤリ
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あの山の麓に観音寺があります
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この日は、このエリアのウォーキング大会のようなものがあったようで、たくさんの人が歩いていました
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この道は観音寺の参道ですが、どうやら観音寺の裏に抜けられるらしく、ウォーキングコースの一部になっていました

青空のさわやかな、ウォーキング日和でした



観音寺に到着!
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観音寺、別称は普賢寺、大御堂
歴史は古く、天武天皇の勅願、義淵僧正が創建
そして、聖武天皇の御願により良弁僧正が再興

他方、実忠が開基、宝亀9年(778)ごろまでに寺観を整えたともいわれます
実忠は、東大寺のお水取りを始めた人です🤔

延暦、治承、弘安、永享などに何回も火災にあいましたが、藤原氏の外護により再興されました

往時、釈迦堂、大御堂(金堂)、小御堂(普賢堂)、講堂、五重塔、仁王門、南大門、僧坊20宇がありました
永禄11年(1568)の火災の後は大御堂(現、本堂)のみ再建され、観音寺と称し現在に至っています
現在の建物は、昭和28年再建のものだそうです
白鳳時代の瓦も出土しており、奈良以前の創建であるとがわかります


ところでこのお寺、「息長山」普賢教法寺と号しているところから、「息長山?…むむ?もしかして、息長(おきなが)氏と関係あるの?」…と少し「わくっ」としましたが、「おきなが」ではなく「ちょくそくさん」と読むそうで、おきなが氏は関係ないようです

関係ないけど、せっかく調べたので参考まで
息長氏について
太古の湖北と息長氏(観音寺に関係ないよ)



そしてここにいらっしゃるのが
国宝十一面観音立像
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美しい観音様です


172.7センチ
木心乾漆 漆箔、内ぐりは背面から大きく施されていて、「足ほぞ」は共木、
制作年代は8世紀半ば〜後半、

実際は厨子の中にいらっしゃいますが、近寄って見ることができます

頭上面は瞋怒面2、牙上出面1だけが当初、
ほかの面と両手指のほとんどと天衣遊離部、持物は後補

体は腰をわずかに右にひねり、両足は揃えて立つ


↓お顔、肉身は張りがありみずみずしい
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裙の折り返しなどには、乾漆らしい粘りけがあります

間近で観るのと少し引いて観るので印象がかわりますが、
美しい観音様です(2回目にやり)


ひらめき電球ところで、この観音寺の十一面観音像は、あの
聖林寺十一面観音像とよく比較されるそうです

↓聖林寺十一面観音像
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聖林寺の足ほぞ はとても長く、台座から膝のあたりまで突き抜けます

上半身の条帛は、私の印象ですが、筋肉養成ギプスみたいに食い込んでいて苦しそうです…そのせいで、ちょっと怒っていらっしゃるように見えます🙄(私の印象ですが)


二体を並べてみましたよ…どうでしょうか?
観音寺(左)と聖林寺
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やはり似ていらっしゃいますね
実際は、聖林寺の方が一尺ほど背が高いようですが、どちらも出来栄えがとても良く、官営工房(造東大寺司)の造像と考えられます

この二像ともに8世紀後半あたりの制作で、乾漆、塑像の完成期にあたります
(8世紀の終わりには純木彫像が現れ、時代が移行して行きます)

乾漆像は、はじめの頃は脱活乾漆(阿修羅像のようなハリボテ)でしたが、次第に聖林寺像のような木心乾漆に移行します
これは南都を中心とした乾漆技法の完成度を表しています


ひらめき電球では、次、顔面…どちらが好み?
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私は観音寺に一票を投じたいと思います…
だって、聖林寺おじさん、ちょっと疲れて、目のクマくっきり、肌荒れなんだもの…(失礼お許しを!)

それに比べて観音寺さんは、目が麗しく頬に張りがあって、ステキキラキラキラキラ
…と思ってよく見て見たら…あっら〜〜?かなんだか急に劇団ひとりに見えてきてしまったけど?
……ひぇ〜あせるあせるどうしよう?


で、この二体、よく見ると口元あたりがやっぱり似てるかもね( ̄□ ̄;)


東大寺の二月堂のお水取りの竹は、ここ観音寺から送るんですって!
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知らなかったわ〜〜びっくりびっくり



観音寺では住職様がタクシーを呼んでくださるという一言にグラっときてしまい、タクシーをお願いしました

ちょうど、一休寺の秋の特別公開期間だったため、タクシーでそのまま一休寺に行きました

一休寺はとくに仏像が有名というわけでもないのですが、紅葉が綺麗でしたので画像貼ってみます


一休寺(酬恩庵)
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↓一休さん
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「縛りあげますから、このトラを屏風から出してください!」
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この橋わたるべからず
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♪あ〜あ〜なむさんだ〜
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♪とんちんかんちん とんちんかんちん
気にしない!気にしない〜!気にしない〜!気にしない〜!
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このアニメと主題歌わかる人?
あなた、私と同年代よ!






一休寺の境内には「20世紀の森」というエリアがあり、
面白い顔の石像がたくさーんありました
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一休さん②
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一休さん③
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一休さんのアニメ、好きだったな〜





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