至文堂『日本の美術』を集めよう! | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp




鎌倉 長寿寺


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昨日の鎌倉は、キンモクセイのほのかな香りで満たされていました



長寿寺は、亀ヶ谷坂の切り通しの入り口にあります

萩の花が咲いていました
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この急な坂を越えると鶴岡八幡宮方向に出ることができます





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歩いて越えても息が上がる急坂を、ママチャリで越えたスーパーウーマンを見かけました
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ところで
『日本の美術』という本をご存知ですか?

美術専門のシリーズ本です


このムック本、発行元の至文堂のHPによると

「独立行政法人国立文化財機構監修 昭和41年創刊。 国立博物館、文化財研究所、文化庁などの最前線の研究者たちによる、 各号1つのテーマを取り上げた書下ろしの月刊誌です。」

…というとても素晴らしいシリーズ本なのですが、

「平成23年9月刊、第545号をもちまして休刊となりました。長らくのご愛顧にこころより御礼申し上げます。」

…というように、現在は休刊しているようです

なお、
「2009年4月刊の第516号以降は株式会社ぎょうせいから発行しております。」…ということで、最後の方の発行者はぎょうせいに変わってます

至文堂HP




この本、少し前までは、鎌倉図書館ではたくさん揃っていました
私が一冊借りた時、ボロボロだったのでテープで補修して返したのですが、そのあと鎌倉図書館からは日本の美術シリーズがごっそり無くなってしまいました
…まさか、私の補修が汚くて、それでシリーズごと引退しちゃったのでは…えーんと少し悔やんでいます(まさか)

奈良博地下のミュージアムショップでも、つい最近まで(といっても数年前かもしれないけど)、日本の美術シリーズは沢山本棚に置いてあって、「買うのは、また今度」などと悠長に構えていたら、最近殆ど置いていないようです

…ということは、これは、古本屋などでみつけたら、即買いすべきですよ、奥さん!




私もこのシリーズ本は、古本屋で見かけるたびに「とりあえず買い」して家の中に「貯蔵」しておりますが、昨日、ある学者さんの説を確認するため「貯蔵庫」(本棚とも言う)から2冊引っ張りだしてきました


その中の一冊
日本の美術
藤原彫刻
中野玄三編
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表紙のこの目の座った方は、平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像です…なんで、今日はこんなにふてくされているんでしょうね〜



などと思いながらページをめくると、

なんと赤い線がひいてあるじゃあーりませんか!
しかも、付きで!
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ほらほら、↓こちらにも
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やだぁ、私ったら知らないうちに読んでたんだわ〜≧(´▽`)≦
ぜっんぜん読んだ記憶ないけど〜(ノ´▽`)ノ



などと、半ば嬉しく半ばボケたかと思いつつ、さらにページをめくっていくと、メモがっ!
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むむっ⁉︎

これは、私の字ではないぞ!


しかも、「寫」の字!(旧字体)
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私の字ではないし、旧字体でメモしてある

…つまり、この本は元々は私のものではなかった

どこかの古本屋で「とりあえず買い」して死蔵していたもので、私の前の所有者は相当年の離れた旧字体を使うおじいさん(おばあさん)だったってことでしょ?

メモも赤い線も私ではなくおじいさん(おばあさん)の読んだ跡でした…どーりで、読んだ記憶が無いと思ったわ(ボケてないけど、読んでもいない)




もう一冊、こちらが本命

日本の美術
平安時代後期の彫刻
伊藤史郎
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こちらは読んだ記憶があるが、中味を覚えているとは限らない…

では、ちょっとめくって中の写真を見てみましょう!


↓ほんとこの方、光背がなければ平等院と間違えちゃうくらい平等院にお顔が似てる!(印相は違いますけど)
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浄瑠璃寺阿弥陀如来坐像




こちらが、平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像
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なんかちょっとお疲れモードですね〜目尻も肩も下がっちゃってるじゃん汗




安楽寿院 阿弥陀如来坐像
円派賢円作か?ともいわれ、平安後期の繊細で美しい阿弥陀如来
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いやしかし、お顔はちょっとおもしろいね
目が細いんだね…(子どもの頃、伴淳三郎がCMで「トワイニング・チー・プリーズ」って言ってた時の顔を思い出す←誰もわからん)




仁和寺旧北院本尊阿弥陀如来坐像
こちら、体のプロポーションが、漫画によくあるように  頭部大きいタイプです
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このプロポーション、円派の作風に影響したようですよ



やはり、この方はピカイチキラキラ
運慶作 奈良円成寺大日如来坐像
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正面から見ると、智拳印もキレイですね
運慶デビュー作で、運慶が父康慶の指導をうけながら(後ろに4度傾けながら)作ったとみられる大日如来
ほとんど1人で作ったと考えられ、制作期間も11ヶ月という長さ(安元元年(1175)11月から翌年10月まで)

過去記事



こちらも智拳印の大日如来坐像
中尊寺一字金輪坐像
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やはり東北だから色白なんでしょうかね?
唇の赤さが可愛らしい



んで、こちら、やはり頭が大きいタイプ↓
(幼児体形って言うんでしょうかね?)
金剛峰寺 毘沙門天
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怖い顔しても、こわくないもんね〜





三千院の阿弥陀如来坐像は、頭が大きいかどうか別として、ちょっと顔がメタボじゃありませんか?
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極楽で食べ過ぎたんじゃない?



「わ〜っはっは、ほんとだ、ほっぺがパンパンだよ、食べ過ぎじゃないの?」


…と手をたたいて大笑いしているのは、
即成院の二十五菩薩さん
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「オレは二十五菩薩だけど、二重アゴじゃないもんね!」
とか言ってるわよ


「だってオレのモデルはほら、

らぶりん  だからさ!」
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追記
アップしてから読み返したら、ヒドイこと沢山書いてますが、大きな仏像愛がある故ということで、お許しくださいキョロキョロあせる













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