法隆寺 若草伽藍、金堂焼失壁画、上御堂の仏像などなど | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp





前回の答えです

(簡単でしたねにやり)


ブルー音符法隆寺 若草伽藍です
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とにかく暑い…





夏季大学が始まりました 

なぜ、こんな酷暑の時期なのだ?と、うらめしや〜な気分ですが、出席者の方々皆さんお元気そうです(元気かモノ好きでなければ、こんな時期にここにはいないだろう…)




日焼け止めクリームの意味がないことを思い知った一日でした


とにかく、白い
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ブルー音符中門、まだまだ工事中
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ブルー音符さて、この人たちは?
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ドレンジャーの開栓をしているのでしょうか?


半年ぶりの放水訓練です



ここでは、1月26日(金堂の一階が火災にあった日)と半年後の7月26日に、防災訓練が行われます

屋根から落ちる水は真っ黒 
金堂、五重塔ともにさっぱりしたと思います
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ブルー音符↓こちらは東院伽藍の入り口の手水舎
こんな気の利いた感じだったんですね
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この鳥の原型は、金堂天蓋の鳳凰だよね?

東院伽藍では、夏季大学にあわせて東院の夢殿救世観音が開扉中です


東院では、この他に
舎利殿
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絵伝
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さらにこの奥の伝法堂まで見学できました

 


ブルー音符焼失金堂壁画も夏季大学にあわせ、一日だけの公開です

・金堂壁画のナンバリングは、東側から右回りに1から12まで↓(東側はふだん金堂に入る側、拝観者は庇の部分から拝観することになり、壁画は庇と内陣を隔てる壁の内陣側にあることになります)
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焼失金堂壁画は、焼けた柱と壁画をそのまま移設して再現しています
それを見ると、特に西北側の壁画(7、8号壁あたり)の退色が激しく、絵がほとんど見えませんでした(この辺が火元か?)

焼失金堂壁画自体は撮影不可だったので、手元にある『金堂壁画再現記念 法隆寺展』(朝日新聞、1968)の模写の再現絵で補ってみます(これが現在の金堂に納められている絵です)

・模写に関わった人々
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・再現7号壁(吉岡班) 聖観音菩薩像(焼失壁画は真っ白でよく見えない)
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・再現第8号壁(橋本班) 文殊菩薩  (こちらも実物は真っ白…)
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・焼失壁画の阿弥陀三尊(6号壁)には大きな穴が開いていましたが、この穴は消防の人が消火作業の時に開けたものだそうです

↓再現第6号壁(安田班)  阿弥陀浄土(これだけは、阿弥陀浄土で確定)
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↑焼失壁画では、中央よりの向かって左下には大きな穴の跡がありました


↓再現6号の脇侍拡大
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・東南側(1号壁)は色が反転していたものの、絵はしっかりと残っていたところを見ると、火元は西北側か?と思われました

↓再現1号壁(吉岡班)  消失壁画は、白黒反転のように見えました
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金堂焼失をめぐっては、電気毛布(座布団?)のスイッチの消し忘れとか、種火が綿にくすぶって残ってたとか、いろいろ言われていたようですが、真相はどうだったんでしたっけ?(自分で調べましょう)
裁判になりましたが、判決を読んだことがなくてイマイチはっきりしません(読みましょう)

東北側の狭い壁(12号壁)に一体描かれた十一面観音は、美しい姿をしっかり留めていました…
この美しいお姿は、焼けてしまった壁画群の中で「救い」のような気がしました

・再現12号壁(前田班)   焼失壁画も、色は鮮やかではないものの、美しい容姿がそのまま残り一番きれいでした
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保存作業の中で火災に会ったことは改めてとても惜しまれます
消失壁画の公開が早く実現されると良いのにとも思いますが、この日もわけわからず紛れ込んできた外国人の方々の大きな声を聞き、なんとなく、公開しないほうがよいのではとも思いました
それは、外国人だからというわけではなく、関心がないのに心なく踏み込んで来る人たちまで受け入れることはないという意味です
それほど、この壁画は傷ついている、ということです
しかし、実物は感動的です

法隆寺夏季大学でしか見ることができません
この意味でも、夏季大学はオススメですよ








ブルー音符…その他、新宝蔵(九面観音、夢違観音、玉虫厨子、百済観音、橘夫人念持仏…)なども見て、最後に、西円堂に寄りました

ブルー音符このころはもう西日の影が地面にくっきり落ちていました
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でも暑い〜〜💦
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西円堂も内部まで入ることができました
ここの薬師如来像は、小さい十二神将が台座の下をぐるっと取り囲んでいます(東寺金堂の薬師如来像みたいなかんじ)

薬師如来以外にもう一体、聖観音(だっけ?)がおられ、こちらも美しいお姿でした



ブルー音符このほか、上御堂(かみのみどう)も開扉中でした

上御堂 木造普賢菩薩像(国宝)
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上御堂 木造文殊菩薩像(国宝)
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ブルー音符金堂釈迦三尊像や新宝蔵の仏像など、法隆寺にはたくさんの有名な仏像がおられます
一日で観るのも大変です(絶讃ヘロヘロ効果あり)

しかし、そんな有名すぎる仏像だけでなく、大講堂、上御堂、西円堂などの仏像も、優しく良い顔をしていることに改めて感じ入ったのでした
(むしろ、飛鳥時代の無表情よりも温かみがあるかもしれない…)


…というわけで、夏季大学1日目終了



すでにヘロヘロだ〜〜、どうしよう…





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