4月も後半
お子様がいらっしゃる方は皆さんそうだと思いますが、子供たちの春休み〜新学期のバタバタからの、まだまだ慌ただしい毎日です
加えて発表会準備もあるので毎年4月はなかなかハードです
とはいえ生徒のみんなは着々と努力を重ね、発表会に向けて登り調子なので頼もしい限り
まだ2週間以上あるので油断はせず、けれど曲を楽しむことも忘れずにあと少し、練習頑張ってほしいなと思っています!
今年も曲について理解を深めるシートをお渡ししています。数ある曲の中から選び、発表会で弾くと自分で決めた曲です今一度、この曲を初めて聴いた時の新鮮な気持ちを思い出してほしいなと思っています
ここからは少し親バカな話となりますがお許しください…
実は10日ほど前に子供たちのピアノの発表会がありました。娘にとっては8年以上師事した先生がお亡くなりになって半年。新しい先生の下で心機一転の発表会でした。思春期の娘、私が何か言うと怒るので、家での練習はほぼノータッチ、私はレッスンにもついて行かず、本番ホールのピアノで弾く娘の演奏だけを楽しみにしていました。実は今回演奏したのは、亡くなった先生と娘が「一緒に弾こうね」と約束していた曲。悲しい曲調だったこともあり、私は先生との8年半を思い出し涙…現在の先生(元の先生のお弟子さんです)も演奏後、涙でハグしてくださいました。しかし当の本人は不満顔…。その時は何も語らなかったのですが、数日経ってポツリと言いました。「純粋に私の音楽を聴いて評価してほしかった」と…。
大いに大いに反省しました勝手な感傷に浸っていた自分を。娘はもちろん亡くなった先生のことを考えながら練習していたとは思います。けれどそれとは別に曲と真っ直ぐに向き合い、新しい先生と一緒に作り上げた演奏を、周囲の大人は恩師の死というフィルター越しに聴いて感涙していた事に、娘は気がついていたのですね…。
きっと亡き先生もそれを望んではいなかったと思います。誰よりもピアノと、音楽と真っ直ぐに向き合っていた人だったので
ちなみにこれまた後日分かった事ですが、娘は数週間に渡り、毎日毎日自分の演奏を録音してタブレットに保存し、自分の演奏にダメ出しをして練習・修正を繰り返していたようです…。本人はその日の気分で弾いた、と本番直後に言っていましたが、理想の音や演奏を綿密に練り上げた先に生まれた自由があったからこそ、舞台で気持ち良く表現出来たのだなと思ったら、同じ演奏する身として本当に立派だなぁと、誇りに思いました。あまり大袈裟にすると嫌がるので娘にはあまり言っていませんが
日常生活では色々とダメ出ししたくなる娘ではありますが、自発的に考えて努力する力や、人間としての芯みたいなものが着々と成長していることを感じ、本当に嬉しくなりました
我が教室に来ている子たちも、みんな自分の意志でバイオリンを弾き、それぞれのやり方でひたむきに頑張る力のある子たちばかり本当に自慢です!
どうか今目標に向かって頑張っているお子さん達をこれまで以上に、めいっぱい褒めて、応援して、影ながら支えてあげてほしいと思いますどうぞよろしくお願いいたします