「めがね」見てきました。
「かもめ食堂」と同じく美味しそうな食べ物がでてくる
のんびり・ほのぼのとした映画でした。
舞台となる「ハマダ」という宿に訪れる登場人物が
それぞれ“たそがれる”時を過ごします。
でもなんだか私には面白かった、とは思えない映画でした。
美味しそうな食材が、
素朴な島の印象と違く、豪華過ぎるような気がしました。
登場人物も、もちろんそれぞれ味があって良いのですが
なんか自然な感じでなくわざとらしく感じてしまいました。
なぜ私はそう感じてしまうのでしょう?
もしかしたら、本物の自然や人々の素朴さに、
今年旅したルーマニアという国で
じかに触れて感じてきたからかもしれません。
でもやっぱり「かもめ食堂」と同じく
日本らしさを感じるほっとする映画でした。
一日のはじまりには梅干しを食べようかな、
朝は太陽の日を浴びながら体操をしてみようかな、
なんて思ってしまうような。。
しかしこの映画、なんで「めがね」という題名なんだろう?
別によくわからなくてもいいかな、と思ったのだけど
やっぱり少しだけ考えてみました。
「めがね」をかけることで
“たそがれる”ことができるのかも、なんて思いました。
でも、「めがね」をはずしてしまうと
現実の世界が目の前にせまってきて、“たそがれる”
ゆるやかな時間を過ごせないような気がしました。
「めがね」は、せかせかした現実の世界を
遮断してくれるものなのかもしれません。
せかせかした現実の世界から離れた人間は、
なんでも美味しく感じ、
些細なことでもありがたく幸せに感じて
受け入れられるのだろうなぁ~。

