『ベイビー・ドライバー』

 
今作品のぶっ飛んだオープニングからアドレナリン放出。このオープニングの巧みな演出が大変素晴らしい。カーチェイス時の急ブレーキやタイヤの軋む音、警察のサイレン、車の衝突音等々が全て音楽に組み込まれたミュージカルなカーチェイスシーンなのだ。
 

 

オープニングシーン以外でもエドガー・ライト監督の巧みな演出が冴えわたっている。『歌わないミュージカル映画』な今作品。こういうアイデアもあるのかと感心させられた。

 
 
 

 

『ジョン・ウィック』&『ジョン・ウィック2』
 
どんなにやられても倒れない不死身なジョン・ウィック。ジョン・ウィックがやられそうでもどうせ大丈夫なんでしょ的な展開のため、あまり緊迫感がない。しかし、銃撃戦等の演出は上手いので、アクションシーンは観応えがあった。銃弾が後頭部に当たると血が噴き出る演出が特に好きです。
 

 


 

 
 
 
『アトミック・ブロンド』
 
今作品は、黒澤明監督の『羅生門』スタイルで魅せられるという私的に想定外の展開で最後まで面白く鑑賞させてもらった。デヴィッド・リーチ監督は『ジョン・ウィック』でプロデュース及び共同演出していたとのこと。今作品はベルリン崩壊までの数日間のイギリス、フランス、アメリカのスパイたちの情報戦、心理戦をアクションを交えて描かれているので、大変観応えがある。そして、シャーリーズ・セロンは銃撃戦だけではなく、格闘シーンも体当たりで演じているので素晴らしいの一言。現在、ここまで本格的なアクションを挑むことができる女優は彼女だけではないだろうか。