『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』

前作の『ゴッドタンキス我慢選手権』も面白かったが、続編はそれを上回る傑作。今作品は様々な映画やドラマの要素が散りばめられている。『みんな!エスパーだよ!』から始まり、『炎の少女チャーリー』『悪の教典』『マトリックス』、最後は『スターウォーズジェダイの帰還』ときたもんだ。前作以上に壮大なテーマになってゆくので、最後はどうしめるのかと思ったら、劇団ひとりの名台詞で暗転。そして、森山直太朗の名曲『五線譜を飛行機にして』が流れる。おそらく、映画館で観たお客さんは泣いている人が多かったんじゃないかと思えるほどの素晴らしいエンディングであった。もちろん、私も涙涙ですよ。








『愛の渦』

「出演者がほとんど裸のまま」と煽りに煽った作品ですが、裸を期待した人にとっては期待外れの作品だといってよいでしょう。内容重視で観た私にとっては期待通りの作品でした。新井浩文はいつも通りの良い演技、池松壮亮のニートな男の演技も上手い、そして私的に門脇麦の肝っ玉のある演技に感銘を受けた。彼女の濡れ場はさることながら、一番驚かされたのは濡れ場のあとのシャワーシーンである。口に入っている陰毛をゆっくりと出し、みつめるシーン。私は今まで数多くの濡れ場を観たが、このシーンには度肝を抜かれた。門脇麦は、肝っ玉のある稀有な存在だと思う。応援必至の女優である。







『紙の月』

宮沢りえの演技は素晴らしいと思うのだが、主人公にどうしても共感できない。若い男の体に溺れ横領する件は良いのだが、主人公のお金を横領するまでの過程が言い訳めいていて薄っぺらいのだ。少女時代の回想シーンからいただけない。終盤の少女時代の回想シーンで父親の財布からお金を抜き取り、学校で募っていた募金に寄付をする件があるのだが、このシーンで宮沢りえ演じる主人公に嫌気が差す。全て自分の力ではなく、人の力に頼っているんだよね・・・。女性の逃亡犯の話で横領ではないが、『顔』という作品がある。


『顔』の主人公の生命力たるや『紙の月』の比べ物にならない。お勧めの作品である。