『ニンフォマニアックvol.2』の主人公ジョーの告白は、vol.1以上にファンタジーを漂わせる展開であった。裏稼業のくだりでファンタジーであると確信した。ジョーの人生の路程が突拍子もない展開にしたのは、トリアー監督がジョーの告白は真実ではないと観る側に伝えるためである。そして、ジョーの告白を聞くセリングマンの部屋はまるで懺悔室のよう。



又、セリングマンの台詞で生涯女性経験がないとあった。セリングマンは『神父=カトリックの象徴』であると私は思う。今作品の衝撃的なラストは、ラース・フォン・トリアー監督のカトリック教会に対する痛烈な批判に他ならない。カトリック信者が多い、ヨーロッパで今作品がどう受け止められたのか興味深いところである。

            


            





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