三つ子の魂100までも。と言いますが

幼少期の体験、環境の影響力って

大きいですね。


90才近い父を見ていて

つくづく思います。




主観も入りますが

父はとてもやさしい人です。

特に子どもや部下、動物などには

やさしく、与えられるものが

あれば惜しみなく与えるような人です。


そういうところは

父のお母さん(私の祖母)に

そっくりです。


一方で、祖母(父の母)は

一度も父を叱ったことがなかった

そうです。

また、父のお父さん(私の祖父)は

父が幼い頃に亡くなったので

怒られるという経験をしていません。


母子家庭で、戦争も経験している父は

人一倍豊かさへの憧れが強く

負けん気が強く努力家で

ひたすら勉強して、チャンスをつかみ

出世していきました。


怒られたり叱られた経験がない。

そして負けん気が強く

並外れた努力家で豊かさを手にした父。

周りには凄い凄いと評価され

社会でも家でも偉い人と

一目おかれていた父。

なのでめちゃくちゃプライドが

高いのです。


で、プライドが高いとどうなるか。

謝らないんですよ、人に。

反省しないんです、

どんなに自分が悪くても。

(プライドの高い人が皆そうではないですが)


私は、その人となりを

父が80才超えてから知りました。


ある出来事を機に

これまで自分が抱いていた

お父さん神話は崩れました。

そしてそれを受け入れるのに

数年かかりました。



今思うのは

お父さんも、ただ人の子であり

幼少期の環境や影響を

大きく受けて生きてきた一人だと

いうこと。


やさしい人であるのも一部。

プライドの高さや

反省をしないところも全て父の一部に

ほかならない。

父であり、人である

(なんて当たり前のことですが)


そして私もまた、彼を通して

幼少期からの影響を色濃く受け

今の私に繋がっています。



父からもらった

良い影響はこれからも

命ある限り引き継いでいこう。

そして、いらないものは

勇気を持って手放していこう。


ようやく最近、心穏やかに

そう思えるようになってきました。