7月9日(水)

ドイツの旅も今日でおしまい。帰りたくない。

今日はまずニキというドイツではすごく人気のあるぬいぐるみ屋さんへ。ここは見るだけ。
隣のヘンケルという刃物屋さんへ。ここは日本でもすごく有名。
が、刃物屋さんのくせにすごく俺好みのティーカップセットをおいてやがる!
30分ほどなやんで……ご購入。
それからジャーマンレイルパスが一日分余ってるんだよね。どうしましょ。
そうだ!ケルン行ってみよう!
一回行ったけど大聖堂の中は見てないし、香水も自分用に買ってないしな!
なぜか今回の旅は香水に心動かされるわ。香水コレクター。

しかしケルンまでは往復2時間ちょっと。飛行機は20時発。
……まあなんとかなるでしょ!

てなわけでいきましたよケルン。重い荷物をひきずってえんやこら。
大聖堂はその身廊の高さに息をのむ。すっごく天井が高い。
ステンドグラスもきれい。
蝋燭がゆらめいてパイプオルガンの音が今にも聞こえてきそう。
キリスト教徒じゃないけど神聖な気持ちになる。
それから香水を買って空港へむかう。
余裕の15時半到着。

諸々の手続きをおえ、昼ご飯をたべ、なぜかそこの店員さんと仲良くなり、しかしひま。
で、いろいろなお店を見て周り、17時半、ひらめいた。
俺、ドイツ語のマンガがほしかったんだ!
いまならまだぎりぎり間に合う!フランクフルトの繁華街に行って見よう!

てなわけでフランクフルト空港から町の中心まで急いで戻る。時間はかなりぎりぎり。焦る。しかし一番でかいデパートの本屋にマンガがナルトくらいしかおいてない!
他をあたる余裕はない!マンガを逃しても飛行機逃しちゃダメでしょう。
てなわけで買わずに帰る。

空港着いたらもう搭乗手続きが始まってた。危なかった。
というわけで私のドイツの旅はこれでおしまい。また来れたら来たいけど今回の
旅で貯金はゼロ。行けたとしても数年後かな。
ああドイツ。なんでこんなに心惹かれるんだろう。
やっぱり第2の故郷なんだわ。なんてね。

とっても楽しい17日間。疲れもありましたがなんとか乗り切りました。
飛行機では一日またいでまた13時間の旅。
途中経由地の北京では5時間待たされたので合計18時間の旅。
そういえば北京で食べたお昼ご飯もやたら量が多くって大変だった。
そして中国国際航空の機内食はやっぱり微妙。
日本に着いたのは夜8時ごろ。
家にたどり着いたのは夜12時。
まあ、無事帰れてよかったよかった。
これからみんなにお土産配って回んなきゃ。
その前に夏バテしないといいけど。
日本蒸し暑すぎ。
7月8日(火)

長いよ、今日の日記。

今日も朝からノイシュヴァンシュタイン城にリベンジ。
チェックアウトの日だけどトランクは預かってもらえた。
朝ごはんを食べるとき、日本語のしゃべれるドイツ人(?)と一緒に食べた。
ドイツ語と日本語が入り交じっておもしろい。
城に行く前に、今日はユディツの誕生日。小さな香水を送りました。
ノイシュヴァンシュタイン城のチケットセンターまでまたもやヒッチハイクを試みる。
優しいおじさんが拾ってくれた! 会話を楽しみつつ目的地へ。

相変わらず城にはツアー客がたんまり。
日本人も山のようにいて城のガイドツアーでは団体客と一緒になってしまった。
行きはバスだったんだけどあちこちから日本語が聞こえてなんだか雰囲気がだいなし。

ノイシュヴァンシュタイン城近くのバス停到着後、城の前にマリーエン橋に行ってみた。
ここでは横向きの優美な城をカメラにおさめることができる。
ただし橋の床面は木板でできてるので隙間から崖下が見えます。
ギシギシいいます。
むちゃ怖いです。
でも橋の下を流れる川がすっごく透き通っていて綺麗! 
高所は苦手なんだけどいくのはなぜか大好き。
行って怖がりつつ楽しむ。これが重要!

さて実際に城はというと、さすがルートヴィッヒ2世が自分の理想を具現化させただけあってどこもかしこも夢の国。
城の壁はワーグナーの歌曲に基づかれた絵がぐるりと描かれ、至る所に白鳥が見られる。
白鳥の騎士ローエングリンにはまっていた王様らしい。
城の中には人工の洞窟まである。
城からの眺めも最高!
アルプス湖と緑の山々。
ここに住んでたらそりゃ王様ってイメージそのままだ。
ルートヴィッヒ2世が逮捕されたのもここだったわけで住めたのはわずかな時間だったろう
し、まだ完成してないところもあるみたいだから理想を実現てわけじゃなかったかもしれない。けどやっぱりすばらしい、まさに“お城!”って感じのお城でした。

帰りは山道を歩いて30分。緑いっぱい、さわやかな散策になりました。
途中小さな川が道を横切っていたり、すごく楽しかった。

次にちょっと離れたところにあるロープウェイに乗りに。
その前にお土産屋さんの前で今朝のドイツ人(?)と遭遇!
「今日朝一緒食べた?」と話し掛けてきてくれた!
てっきりホテルの人だと思っていたのにツアーガイドさんだった。
その名も「富士ライン」。
富士山とライン川をあわせて日独友好の証拠なんだとか。笑っちゃった。
ロープウェイ乗り場までの道を親切に教えてくれる。
ついでにドイツで働いていくための一番いい方法も教えてくれた。ドイツで働くかぁ。それもいいなぁ。

ロープウェイ乗り場はちょっと遠いのでまたヒッチハイク!なかなかつかまらないんだけど(なぜか手をふっているだけだと思われることが多い)やっと地元のおじいちゃんが拾ってくれてまたいろいろ話しつつ乗り場へ。
もうこのロープウェイむちゃむちゃ楽しみにしてたんだから。
テーゲルベルグという山の標高1730m(頂上)まで一気にのぼれる。
意気揚々と切符を買い、いざロープウェイへ。
ゴンドラからみるフュッセンとシュヴァンガウ(城とホテルのある地区)はすっごくきれい。
ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城、アルプス湖もとても綺麗に見えるし、フォルッゲン湖という大きな湖も全部みることができる。
雲の影が町や湖をゆったり横切ってもう、もう、デジカメの充電きれたのがほんとに悔しい! 使い捨てカメラ(また購入。観光地だからむちゃ高い)で慎重に吟味して撮影。山頂のカフェで紅茶を飲み、お昼のパンを食べてまったりしました。

そして今日はフュッセンからフランクフルトに帰る日。片道4時間以上。
ぐったり。
でもフランクフルト駅からユディツにお誕生日おめでとう電話をかける。
楽しいパーティーだったみたい。いいなぁ。お兄ちゃんのフィリップは今年で16才。
5年ぶりの電話での会話は声が大人になっていてびっくり!
ハインツと区別つかないよ。うわー見たかった!
みんなに感謝とお別れの挨拶、変わらぬ友情を約束して電話をきりました。
ほんとにまた会いたいな。

さて。ユースホステルは安いだけあって立地条件が悪い。
トランク2個ひきずっていくには遠い。遠すぎる。
フランクフルトはマシな方。でも遠い。結局着いたのは夜11時。
しかも予約とれてなくて無理やりねじこんでもらった。
しかしここでぐったりしてはいけない!
今日の夕飯はフランクフルトの名物料理、豚の骨つきあばら肉のリップヒェンとりんご酒を食べるって決めてたんだから。
お目当ての店はしまってたけどそのお隣りさんにゴー。

しかしさすがに疲れがピークだったせいかすっごくお腹はすいてるんだけど食べる気がしない。量も多いし、なんとか半分食べてリタイア。
店員さんに謝るとにこやかに「そんなこともあるさ。気にしない!」と励まされる。
あとはホテルでばったり寝ました。

あ、ドミトリー(多人数部屋)で一緒だった2人が日本人で驚いた。
香川県の人なんだって。うどん有名よね。
今日はこれでおしまい。

ね、長かったでしょ?
7月7日(月)

ドイツ、町並みはすごく好き。でも石畳に重いトランクを転がすのはかなりしんどい。
ローテンブルクは一際石畳に悩まされた。駅に行くのに一時間近くかかる。
距離的にはそんなにないのに。

今日はローテンブルクから一気に最南端のフュッセンへ。ノイシュヴァンシュタイン城が有名なスイスに近い田舎町。
そうです、ルートヴィッヒ2世が大好きなんですよ。何か文句あるか。
いや知らないならそれでいいです。つまりノイシュヴァンシュタイン城を建てた王様です。

でも電車を乗り継いで到着した時間が15時。
ホテルから城まで歩いて約40分。
城の入場料はカード払いするはずが、カードをホテルに忘れてヒッチハイクで戻る。
もう一度歩いて向かう。ともう17時!ノイシュヴァンシュタイン城にはもう入れない。
仕方なくルートヴィッヒ2世が暮らしたもう一つの城、ホーエンシュヴァンガウ城へ。
小さな城でかわいい。お土産屋さんで「ルートヴィッヒ皇帝」という名前の謎の飲み物を4種類購入。お店の人が言うには「ブランデー?みたいな?」。謎。

見学後はまた歩いて帰る。今日は乗り換えとかの移動が大変でひどく疲れた。
ホテルはユースじゃないちゃんとしたの(ユースもちゃんとしてるけど多人数部屋は私にとってストレスフル)なのでなんとお風呂が部屋についてるのだ!
すっごく久しぶりにお風呂につかった。気持ち良い。
やっぱりお風呂重要。
シャワーだけだと疲れがとれない。

ホテルはアットホームですごくいい感じ。
部屋からはノイシュヴァンシュタイン城が遠くに見れる。
執事のおじいちゃんはクラウディオといってちょっと日本語がしゃべれる。
おやすみなさい、なんて言われたの約2週間ぶり。
そして広い部屋のふかふかのベッドで寝ました。
いい夢みれた。