⑯ 入院3日目から退院まで
始まりの日から117日目。
昨日、さんざん眠っていたにも関わらず、夜もたっぷり眠れた。夜間、幾度か看護師が巡回で来たような物音はうっすら気付いたもののよく眠れた。
朝、またガーゼ交換。ほぼほぼ止血。朝食は、またもや食べきれずに残す。
頭痛が引き続きあるのは麻酔の影響か。痛み止めの薬を飲む。寝る。起きる。治っている。また頭痛が再発。寝る。の繰り返し。
10:45 心電図モニターようやく取り外し。
11:30 点滴も終了。
これで体に繋がれているものはなくなり身軽に。
歩行に若干不安が残るため、点滴スタンドを歩行器代わりに借りておく。
紙おむつが汚れてきたので穿き替える。そういえばT字帯は使わず仕舞い。
術後の採血結果が出て、ほぼ問題なし。私は血の健康優良児。
この日の昼食はなんとか完食できたが、夕食はまた残す。
引き続き、頭痛→痛み止めの薬飲む→治る→また頭痛→寝る。この繰り返し。
一方、排尿痛はまだ残るものの、回数を経てどんどん和らいでいく。尿の色も戻りつつある。採取部は変わらず動くと痛い。右側はマシだが左側がまだまだ痛い。
テレビをつけると好きな番組をやっていたが、頭痛が酷くて見るのも辛く、すぐにテレビを消して寝た。
始まりの日から118日目。
ついに退院の朝。ガーゼから大きめの絆創膏へ交換。担当の先生が来られて退院許可をいただく。左側の採取部は変わらず痛むが右はだいぶマシ。朝からコーディネーターのMさんも来られてお礼の言葉をいただく。母も車で迎えに来てくれた。まだまだ歩行困難で大いに助かる。感謝です。
Mさんと会うのも今日で最後かなと色々と会話させていただいた。入退院の手続きをしてもらい、最後まで見送っていただく。始まりからほんの4か月だけれど、もうこれでお別れかと思うと感慨深いものがある。
母が運転する車の助手席で見た帰路の見慣れた筈の風景は、いつもより少しだけ輝いて見えた。うっすらと続く頭痛の中ではあるが、清々しいとても晴れやかな気分だ。
あとは私の骨髄が無事お兄に生着し、快復へ向かうことを祈るばかり。
明日からまだ3日有給を取っているので、一先ず己の回復に努めよう。
次は20日後、採取後健康診断。
1992~2019.3までのデータ(骨髄バンクニュースより抜粋)
登録者 780,197人→適合通知 307,245人(39.3%)
適合通知 307,245人→確認検査 109,217人(14.0%)
確認検査 109,217人→最終同意 26,730人( 3.42%)
最終同意 26,730人→採取実施 22,820人( 2.92%)
※次回、⑰“職場復帰”へ続く。

