⑳ 後日談~届いたもの~

 

  始まりから187日。あれから、すっかり痛みも傷跡も消え、何事もなかったように日常に復帰していたある日。

  簡易書留にて丸い筒が届いた。

 

 とても開けにくかったけれど、中身を傷つけずに無事開封。厚生労働大臣からの感謝状が入っていた。

 

 

これが届くことは予め知っていたので驚きはしなかったけれど、書かれている日付から1か月半経過しておる…。何故そんなに日がかかるのだろう?

ドナーの方々の意見で、感謝状については、このお金を別に使えとか、いらないとか否定的な意見があるけれども、私は素直に喜び受け取ることにしよう。(時期の特定を避けるため、大臣名は伏せています。)

 

 さらにその二日後、久々のクリーム色の封筒が届いた。

 

 

 挨拶文に続き、DLI(ドナーリンパ球輸注)の説明。これは提供した患者さんが、病気の再発が起こった時など、ドナーのリンパ球を輸血することによって治癒が期待できるらしい。で、そのDLIが必要になった場合、提供する説明が長々と書いてある。

 

 

 

 また、それを受けたくない場合は同封している封筒に署名して返送して欲しいという内容。もしも要請があったとしても、拒否するつもりはないので、そのままにしておく。が、そんなことはありませんように。

 

※次回、㉑“届いた手紙”へ続く。

※㉒で、この体験記は最終回とさせていただきます。