⑨  最終同意

 

 始まりから77日目。前回と同じ病院にて最終同意が行われることに。

朝9時開始。最終同意には家族の同意とサインが必要なので、母親に同席してもらうことに。

 

 待ち合わせ場所にはコーディネーターMさんともう1名女性の方がいた。

この方も骨髄バンクの方らしく挨拶を交わす。前回の確認検査の日の面談した同じ部屋へ通され、私と母との4人で話が始まった。そして念押しされたのが、ここでの同意に署名すればもうキャンセルはできないと。患者さん側からはこの最終同意が確認されれば骨髄移植へ向けた前処置へ向けて動き出すのです。なので、ここでやめられるとたちまち命に関わることになるからです。ですので、もし今日、判断できかねるのでしたら、一度お持ち帰りになられて、後日でもいいですよ。みたいなことを言われたが、もう決めてるし!と思いつつ、一通りの説明開始。

 

 私の方は、前回聞いた内容と同じだったので、再放送の番組を見ているような感じ。これは同席している家族への説明の場なのかな?私も母には逐一、経過を話したりしていたので都度、『ここまででお訊きになりたいことはございますか?』の質疑応答の時間も『大丈夫です。』という風に進行していく。

 

医療ドラマが大好物の母が一度、『骨髄液ってどんなのですか?』と興味本位?で訊ねたので、調整医師のT医師が『見た目にはほとんど血ですが、油分が多い』ですかねぇ。

 

 例えが正しいかはわかりませんが、豚骨ラーメンのスープのような…。』

 

!?『え?その例え…』食べ物で例えるのはどうなのか…。

 

 90分程、一通り話の上、いよいよ同意書に署名。もう決めていたので何の躊躇もなくサイン。母も同様にサラッとサイン。これでもう後戻りはできない。前へ進むのみ!

 

 ところで、最終同意の立会人は第三者で弁護士などの場合が多いと聞いていたが、立会人のサインもバンクの方。これって“第三者”ではないよねぇ。弁護士が手配できなかったのか?はたまたコスト削減か?

 

 兎も角、最終同意はあっさり終わり、病院を出るや否やMさんから電話が入り、次回は採取前健康診断。4日後にこの病院で行うことに決定。

 

 ドナー(私)が最終同意したことは、すぐ患者さん側に伝えられたようで、移植希望の時期も聞いた。

 

 後日届いた5通目のクリーム色の封筒は、大きなA4サイズ。中にはドナー手帳なるものが入っていた。

サイズも文庫本くらいで小さく40頁。表紙もペラペラで薄いが、これこそドナーの証。自分を含めコーディネーターや医師の情報を自分で書き込むようなになっている。今後の手順、交通費請求書が同封されていた。

 

 

 

 

 

1992~2018.3までのデータ

登録者  731,038人→適合通知 290,646人(39.7%)

適合通知 290,646人→確認検査 104,161人(14.2%)

確認検査 104,161人→最終同意  25,270人( 3.45%)

 

★確認検査後、最終同意に至るのはぐっと減る。検査結果もあるとは思うが、いざとなったら家族の同意が得られない。仕事の都合がつかないなども多いのでは?

 

※次回、⑩“採取前健康診断”へ続く。