15日の奈良は、梅雨の中休みのようで、天気に恵まれました。ラッキー! 

今回の練習には、14日のエルマノの演奏会に出演されたY氏が参加され、顔なじみの皆さんはミニアドバイスを受けておられたようです。心強い団友です。また、マンドリンには楽器持参で見学さんも来られ、早速仲間入りのようです。たまたま横顔を拝見すると、鈴木ママさん似で、びっくりでした。ひょっとしたら妹さん? 最初から合奏にも参加され、既に溶け込まれていました。これから楽しく合奏しましょう。よろしくお願いします。

今回は、珍しくドラが二人だけ、他のパートも多少、常連さんが歯抜け。どうやら某女子高OBの夏の演奏会に向けての練習日と重なったようです。それぞれの分身が欲しいところです。

◆練習のスタートはトーチャンさんから。歌劇「フェドーラ」第2幕間奏曲が新登場。初めて目にする曲名。最初に歌劇のストーリーの紹介がありました。作曲者はイタリアのオペラ作曲家ジョルダーノ、歌劇はロシアを舞台にしたもの。ロシアの皇女フェドーラの婚約者が、結婚式の前日に殺害される、という事件で幕を開けるというもの。犯人捜し、殺人の動機を知り、紆余曲折。間奏曲では、生々しい場面は感じられませんが、綺麗なメロディーが流れます。

トーチャンさん、今回は間奏曲にこだわり、誰もが知らないけど、いい曲を演奏したいとの意気込み。今回の「フェドーラ」も団員に聞くと、誰も知らない、「ヨッシャ!」と元気爆発。次回も素敵な間奏曲がやってきそうですよ。

そして、次はだれもが知っているファルボの超有名な「間奏曲」でした。さらっと通して、続いては「アゾレス諸島」。とにかくテンポを落とさないことがポイントで、音符の密集地帯はとくに注意を。最後は「マドリードの夜警隊の行進」。今回、トーチャンさんかなり力を入れておられ、原曲・弦楽五重奏曲からのトーチャンさんのオリジナル移植譜。前回の練習では、中野二郎編曲の「マドリードへの帰還」の楽譜も使用されましたが、今回は、できるだけ原曲の構成に近づけるべく、中野二郎編曲の前半(原曲には無い)は割愛し、後半だけを使用し、タイトルは原曲の「帰還」に。とはいえ、原曲の「帰還」とは少々異なっていましたね。カラヤン指揮のベルリンフィルの演奏等を聴いて初めて知りましたが、何回も出てくる1stの上昇3連符は、ベルリンフィルの演奏では出てきませんでした。

調べてみると、弦楽五重奏曲の最初の出版譜にはなく、のちに作者自身によりさまざまな変奏が施されており(2ndバージョン)、ここにお馴染みの上昇3連符が使用されていました。中野二郎はこの2ndバージョンをもとに、マンドリン合奏用に編曲したようです。

個人的にはこの2ndバージョンがいいかなと思いますね。トーチャンさんの弦楽五重奏曲の楽譜は、2ndバージョンでしょうか? 

トーチャンさんは、曲の出だしと、頻々に出てくるソロたち、ここに力強さを要求され、ソロ陣は大変のよう。

最後に、「この曲は、こんなテンションでやって欲しい!」と、低音パートによる力強い曲の出だしを再確認。次回は期待レベルになっていましょう!

◆次はTG様。出た出た新譜ばっかり6曲。お待ちかね、弾き放題の初見弾きタイムです。最後の2曲はお馴染みの曲でしたが、最初の4曲は私の人生お初。

1曲目はDino Beruttiのサロンのマズルカ「カーニバルの真珠」。Beruttiといえば、「ハンガリアの黄昏」や「異国風舞曲」などがお馴染みですが、この曲は作者20歳頃の作品のようで、素朴な印象の曲。2曲目はスペイン風ワルツ「ラ・セレナータ」で、作曲者はフランスのメトラで、多くのワルツ作品があり、この曲も「バラのワルツ」とともに人気のあった曲のようです。編曲はF.ギュネで、マンドリンの特性を活かしてピッキングとトレモロを使い分けており、弾いてても聴いてても気持ちのよい曲でした。

3曲目は、イタリアのケーラー作曲の間奏曲「マンドレッタ」。もともとは弦楽6部と打楽器のために書かれた作品のようですが、マンドリン用にも作られたようです。

ゆっくりめの行進曲風の曲で、気持ちよく弾いていると、意表を突くような臨時記号連続の転調箇所がありましたが、軽く楽しい曲でした。

4曲目は、ダージェン作曲の行進曲「フランコ-イタリエンヌ」、解説によるとフランスの斯界誌L’Estudiantina誌の第4回国際作曲コンクールの入賞曲とのこと。オーソドックスな行進曲パターンの作品ですが、ピッキングの軽快な箇所と、メロディーを聴かせるトレモロ箇所と、ベタではありますが、なかなか感じのよい曲でした。

そして、5曲目はスペイン舞曲「ハレオ・デ・ヘレス」。個人的にこの曲の存在を知ったのは、1996年に発売されたCD「マンドリン・ロマンの薫り」で、演奏は中野二郎指揮のアンサンブル。なかなか軽く感じのいい曲だなぁと、一度は弾いてみたいと思っていた曲。ぜひ定演で弾いてみたいものですが、合奏となると、繊細な軽やかな音が、揃うかどうか、やや不安がよぎりますが、どうなりますでしょうか?

6曲目はサルヴェッティの舟歌「セビノ湖にて」。ネット検索してみると、セビノ湖の本名はイゼーオ湖で、セビノ湖は別名のようですが、イゼーオ湖畔の村々は、イタリアの最も美しい村として紹介されています。湖にボートでも浮かべて、サルヴェッティは湖畔の村々を眺めていたのでしょうかね、そんなのどかな雰囲気の伝わってくる少しロマンチックな曲でした。

◆トリはKiri様。前回に引き続き、リンケの「インドラ王国」序曲に集中、細かく課題箇所に取り組まれました。この曲は、丁度10年前、井上さんが海外から取り寄せたオケ楽譜を、TG様が編曲され、TG様の指揮で奈良マン第34回定演で斯界初演となりましたが、10年ぶりに再演となりそうです。

今さらですが、少し調べてみると、「インドラ王国」はオペレッタで、この序曲は今日でもよく演奏される不朽のヒット曲のようです。確かにYoutubeでは音源がupされています。インドラとはバラモン教やヒンズー教の神様のようで、紀元前14世紀の史料に名前が出てくるようです。オペレッタ「インドラ王国」はその頃の物語かなと思いましたが、ドイツ版Wikipediaの解説を確認すると、西洋と中東の間の架空の島国「ムキプール」を舞台にしたもので、人間関係のもつれ、スキャンダル、最後はハッピーエンドで、紀元前14世紀頃のお話とはあまり関係なさそうでした。理解しにくい機械翻訳なので、まともな邦訳文で確認したいものです。

この序曲、とにかくかっこ良くて元気の出る曲です。しかし難儀なのはトレモロよりも速く弾かないと間に合わない8個並びの32分音符、今回も特訓されましたが、まずはこれの克服に取り組まねば・・・・頑張りましょう!!

◆さてさて、今回の練習曲は次の通り(は新登場)

<トーチャンさん>

Intermezzo  Umberto Giordano/Tsuchiya

歌劇「フェドーラ」第2幕 間奏曲

○Intermezzo  S.FALBO

 間奏曲

○Dalle Azzorre  Giuseppe Manente/中野二郎

 アゾレス諸島より March Sinfonica

○Aufziehen der militarischen Nachfwache in Madrid  Luigi Boccherini

 「マドリードの夜警隊の行進」

 「Ritirata(帰還)」 ・・・・ 中野二郎編曲分の途中から使用(タイトルは変更)

 

<TG様>

PERLE CARNEVALESCHE  Dino Berutti

 MAZURKA de SALON サロンのマズルカ「カーニバルの真珠」

LA SERENATA  Olivier Métra/Freddy Guenett

 VALZER SPAGNUOLO スペイン風ワルツ「ラ・セレナータ」

Mandoletta  E.Köhler

 Intermezzo 間奏曲「マンドレッタ」

Franco – Italienne  A.Dargent

 March 行進曲「フランコ-イタリエンヌ」

JALEO DE JEREZ  Rid.di A.AMADEI

 DANZA POPOLARE SPAGNOLA スペイン舞曲「ハレオ・デ・ヘレス」

SUL LAGO SEBINO  Salvetti Simone

 REMIGATA   舟歌「セビノ湖にて」

 

<Kiri様>

〇Im Reich des Indra;Ouverture  Paul Linke/TG

 インドラ王国;序曲