台風一過、真夏ほどではありませんが、暑くなりましたね。もう、マスクはずした~い。今回の練習は、Kiri様とTG様のお二人。
◆Kiri様は、あらたに3曲をご準備。まずは、第6回と第19回定演で演奏した「懐かしき追憶」。中野先生が機会あるごとに練習、演奏されていた名曲。解説によると、「作者との関連はわからないがカロリーナ・プリオーラ嬢に捧げられたワルツで、ーつーつに作者の思い出が語られているようである」と。どんなエピソードがあったのか気になるところですが、できれば、久しぶりに舞台で甘く美しく綺麗に奏でたいものです。
続いては、ヴェルキ31歳の作品ときの「組曲第一番」。古典組曲(バロック舞曲による組曲)の形式とか。THE CLASSICAL MANDOLINによると、ヴェルキは、18世紀のマンドリンのレパートリーを研究、1760年代から1770年代にかけてパリで出版されたさまざまなマンドリン奏法について調べ、当時、古典マンドリンがほとんどトレモロなしで演奏されていたことを確認。アンブロシウスの組曲に触発されこの曲を作曲、そしてトレモロを完全に排除。案の定ブーイングに遭い、のちの組曲第二番では少し譲歩したとか。初めて弾き、初めて楽譜を見ましたが、装飾されたドイツ語のデザイン文字のなんと読みにくいこと。今日の一番の悩みでした(笑)。
次は箸休めで、ファルボの「Intermezzo」。ところがどっこい。なかなか箸も休めず、絞られました(笑)。2005年のスプコンで演奏していましたね。
◆TG様は、子守歌を2曲ご準備。まずは、カブリエル・フォーレの「ドリー組曲」から「子守歌」。「ドリー組曲」はピアノ二重奏のための作品集のようです。途中フラットが4つも出てきて、とても寝かせられなかったかも・・・。
続いては、遠くから、配布中の楽譜をのぞき込んでいると、以前見たようなイラストがありました。杖をついて歩く帽子をかぶったご老人の姿。いやいやTG様の肖像画じゃありませんよ(すみません)。中野先生の描かれたゴダールのイラストでしょうか。楽譜は2017年のスプコンで演奏した見覚えのある楽譜「ジョスランの子守唄」でした。これは箸休めになりましたね。
子守唄でゆったりしたのも束の間。お待ちかね「マリターナ」。原譜には10分で演奏するようにガイドがあり、さすがに一般オケは10分少しで演奏していますが、それは至難の技。優しいTG様の温情で、過去の演奏会並みの速さでの練習でした。皆の音が出てくるとそれなりに作品に仕上がっていく感じですが、できればオケに近づきたいもの。今後のレベルアップが楽しみです。皆さん頑張ってね・・・・
◆今回の練習曲は次の通り(●今回新登場)
<桐山さん>
●懐かしき追憶 G.Filippa/J.Nakano
●Suite Nr.1 Konrad Wölki
●Intermezzo Salvatore Falbo
<田中さん>
●Berceuse Gabriel Faure
From the“Dolly ” suite
●Berceuse de Jocelyn B.Godard/J.Nakano
○Maritana;ouverture Wallace,William Vincent/Nara Mandolin Guitar Orchestra