明日香村の小山田古墳が、飛鳥最大級の方墳と判明！埋葬者は舒明天皇か蘇我蝦夷か。

March 02, 2017

方墳の濠（ほり）とみられる巨大な石溝が見つかった奈良県明日香村の小山田遺跡で、新たに石室への通路跡が見つかったと奈良県立橿原考古学研究所が発表しました。

場所は、蘇我氏の邸宅があった「甘樫丘（あまかしのおか）」の近くで、すぐ近くには「亀石」もあります。今回の発掘で、一辺約70メートルと推測され、飛鳥時代（7世紀）最大級の方墳と確定。小山田古墳について橿考研は「出土した瓦片などから640年ごろの築造とみられる。当時の最高権力者の墓」と指摘しました。被葬者は舒明（じょめい）天皇か、蘇我蝦夷（そがのえみし）に絞られたそうです。

しかし、石室の中心で、石棺を置いた玄室はまだ見つかっていません。奈良県立明日香養護学校の敷地内での発見なので、墳丘が削られています。玄室もほとんどが失われているとみられますが、基底部は残っている可能性があるとのこと。

奈良県立明日香養護学校の敷地内の遺跡。もちろん見ることは出来ませんのでご注意を。現場もすでに埋め戻され、今のところ現地説明会もないようです・・・しかし今年夏ごろには玄室があったと想定される場所の調査も計画されています。また新しい発見があるか楽しみです！

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