手刻みとプレカット どこが違うのか | 奈良県古民家再生協会ブログ

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当社では構造材はすべて墨付け、手刻みしているのですが

先日、ある施主様から「プレカットと手刻みはどう違うのか」

と聞かれました。

刻んでいる、加工している時はノミやカンナも使いますが、

不通に丸鋸やほぞ取り、ルーターも使います。

機械を使って加工しているところだけ見れば手刻みもプレカット

も大差はありません。

 

何が違うのかと言われると、大工さんが墨付けをするところで

しょうか。

集成材を刻んでいるわけではないですから、木の向きや木目

表しになる部分の木の使い方などでしょうか。

そして加工するときの違いと言えば、継ぎ手や仕口をプレカット

よりもきつめに加工することもできます。

プレカットよりも丈夫に組むことができるという人もいますが

そこまではわかりません。

 

構造材は4mまでの長さが標準です。

これを超えると規格外となり急に単価が高くなります。

プレカットだと規格外の木材はあまり使わないそうです。

機械なので継手を造るのは簡単だからでしょうか。

それともそのようにプログラムされているのかそのあたりは

わかりません。

手刻みでは高価でも5mの構造材はよく使います。

継手は少ないほうが構造としては丈夫です。

また、構造計算で指定された木材よりも一回り大きな木材を

使うこともあります。

 

技術の伝承ということもありますが、手間をかけているのです

から少しでも丈夫にと思っています。