床組みの施工中です。
古民家となると床は既存の大引きや土台が腐朽
していることが多いです。
施工が一番簡単なのは既存の床の上に新しい床板
を増貼することです。
解体の必要がないので費用も抑えることができます。
しかし、床板、根太大引がそこまでしっかりしてい
ることは少ないです。
腐朽菌やシロアリの害を受けていることもあります。
また柱の根元なども確認しておく必要もあります。
時々リフォーム済みの古民家に伺うこともあります。
明らかにそのまま床板を増貼したであろう古民家は
床に不陸があります。
傾いているんですね。
慣れてしまうとわからないのかもしれませんが
仕事柄、部屋に上げてもらうだけでわかります。
リフォームの費用はできるだけ抑えたいのは
よくわかります。
床組みをやり替えなければ解体費用や廃材の
処分費もいりません。
新たに使う木材費も大工さんの手間もいりません。
仮住まい的な使い方ならそれでもいいと思いますが、
ずっとそこで暮らすつもりならばやり替えておくに
越したことはありません。