現代の家と古民家の空間 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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住まいと言ってもいろんな空間があります。

サッシと石膏ボードに包まれた空間もあれば写真の

ように縁側があり、庭があり、床の間がある

といった古民家独特の空間もあります。

これは敷地や間取りに余裕があればこそできる空間

でもありますが。

 

現代の家は古民家のような解放された空間ではなく

断熱、気密を優先したどちらかと言えば閉じた空間

です。

これも時代の移り変わり、家族形態の変化や天候に

よるところもあります。

 

当社は今でも風通しを考えた家づくりをしていますが、

正反対の考えかたをしている人もいます。

特に高気密・高断熱を唱える人はそうで、風邪を通す

ことは前提になく網戸も必要ないという人もいます。

確かに風通しを考えたところで涼しい風は期待できな

いような状態になってきてはいます。

 

ここ数年の日本の気候は冬も夏も寒暖が激しいです。

ここ数日も「本当に6月か」と思うくらい暑いです。

まるで真夏のようで先が思いやられます。

冬は冬で冷え込み、気候のいい時期は花粉が飛び交い

あっという間に夏のような気温になればカプセルの

ような家づくりが流行っても致し方ありませんが、

古民家のような開放的な空間のほうが精神的にも

肉体的にも健康的ではないでしょうか。