古民家のリフォームです。
古民家と言えば壁は漆喰や聚楽、綿壁と言われる
繊維壁が多いです。
既存の壁を接着剤で固めるという方法もありますが
上塗りすると下地ごと剥がれてくることが多いです。
専用の剥離剤を塗って既存の綿壁を剥がしています。
既存の綿壁を掻き落としてから新たに下地をします。
そこからやっと仕上げ(上塗り)をすることになり
ます。
左官仕事はクロスと違って工程が多くなります。
左官仕事は真壁に向いています。
そしてクロスは大壁に向いています。
左官仕事は柱や梁に囲まれた壁を塗るのに向いています。
梁が曲がっていても追随させることは簡単です。
一方大壁のように広い面は移動しながらの作業になるので
平滑に仕上げることが難しくなります。
その点クロスは貼る面が広くなっても支障がありません。
その代わりクロスの下地となる石膏ボードの施工は曲がっ
た梁などのすり合わせて施工するのはたいへんです。
左官は古民家のような真壁の家に適していて、クロスは
現代の大壁の家に適しています。
家づくりの変化です。
昔は左官屋さんがたくさんいましたが、今はクロス屋さん
が多いです。