リフォームの変化 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

古民家のリフォーム工事が終わって工事中の養生

を剥がしたところです。

この後まだハウスクリーニングが残っていますが

完成したと実感できるときです。

杉の床板を使っていますがこれは上小節という

ランクの杉板です。

これが1等というランクになると節があります。

製材する山や木材によって節ありの木は違いが

出ます。

同じ1等材でもほとんど節のない床板が搬入される

こともありましたが最近はそんなことはなくなり

ました。

選別が厳密になってきたのか、製材する山による

のかそのあたりはわかりません。

 

当社では古民家のリフォームとなると杉や桧の木

を使い、壁は漆喰や聚楽、天井は和紙や板貼り

建具は建具屋さんに杉の木を使って造ってもら

っています。

もともとも家がそうなのでそうしているのですが、

必ずしもそんな必要はないのかもしれません。

床に新建材のフロアーを使ってはいけないわけ

でもなければ、壁にクロスを張ってはいけない

ということはありません。

そこで暮らす人のセンスに合っていればそれでいい

と思います。

古民家の再利用、リノベーションはいましばらく

続きそうです。

今リフォームさせてもらっている古民家もたいてい

は一度はリフォームされています。

当時のリフォームは新建材を使って古い木を隠して

しまうリフォームがほとんどでした。

今は反対にそれを剥がして表しにするリフォームに

変わりました。

これからは少し違ったリフォームの形があっても

いいと思います。