古民家に住みたい | 奈良県古民家再生協会ブログ

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今、古民家に暮している人、新たに古民家を購入して住んで

みようと考えている人はどんなリフォームを思い描いている

でしょう。

今古民家に暮らしている人は具体的にどんな風にリフォーム

すれば暮らしやすくなるかはわかると思います。

しかし新たに古民家に住もうと考えている人は古民家とは

どんな家かいろんな情報はあっても実感としてはわかりません。

 

古民家はほとんどが大きいです。

一般的な住宅は35坪程度ですが、古民家は60坪や70坪は普通

にあります。

広いのはいいかもしれませんがそれだけリフォームする面積が

広く、掃除や片付けもそれに伴うだけの労力が必要になります。

だいたい風通しはいいですがその分寒いです。

断熱性はほぼありません。

そして広いので暗いです。

壁が土壁ですから家の中に土が落ちていることもあります。

この土壁は造るには手間がかかっていて蓄熱性や調湿性、ある

程度の耐力がありますが仕上げるとなると費用が掛かります。

石膏ボードにクロスを貼るようにはいきません。

既存の仕上げを掻き落として下塗り、上塗りといった手順で

仕上げることになります。

 

断熱するには開口部、木製建具の場合は断熱サッシに変える

という方法がありますが、古民家らしい雰囲気を残したいと

なると内窓や内障子で対処することになりますが、効果は劣

ります。

次に心配な耐震性。

リフォームの中では費用の掛かるところです。

しかし最低限はしておいた方がある程度の安心感はあります。

それから屋根。

雨もりは大敵です。

瓦を葺き替えると家の規模にもよりますが数百万はかかります。

施工する側からすると断熱や耐震、屋根を優先したいところで

すがほとんどの方はキッチン、浴室、洗面、トイレといった

水回りが気になります。

毎日使うところですから当然です。

それでも構造躯体を優先したほうがいいと思います。

住宅設備機器は取り換えることができます。

構造区躯体を取り換えるのはたいへんです。

実際、理想はあるけれどもとてもそんな予算はないという方が

多いです。

今古民家はブームですがいざ住もうとすると結構費用の掛かる

家です。

築年数が経過しているだけにメンテにも費用が掛かります。

購入金額が安いからと言ってあまりに築年数が経過していたり、

相当な期間空家になっている家はリフォームに多額の費用が

かかることがあります。

購入前に信用できる工務店に相談されることをお勧めします。

不動産屋さんは工務店ではないのでリフォーム費用のことは

分からないと思った方がいいと思います。