古民家は現代の家と違ってコンクリートの基礎が
なく、石の上に柱や束が建っていて床下が開放さ
れていることが多いです。
中には欄間のような細工をした幕板が張られている
こともありますが。
ここが開放されていると通気がよく床下がよく乾燥
します。
乾燥すること、風が通ることでシロアリや腐朽菌の
発生を防ぐことができます。
ところが最近は害獣が増えました。
以前は田舎の方にある古民家は時々写真のような防獣
ネットを張ったことがありますが、最近は町の中の
古民家でも必要になってきました。
昔はネズミくらいのもので蛇がいたり、猫を飼ってい
たりすれば防ぐことができましたが、イタチやアライグマ、
ハクビシンなどになると対抗できません。
この手の害獣は糞尿も困ります。
天井にシミができて雨漏れかと思ったら害獣の尿だった
ということもあります。
住みつかれると大変です。
こちらの古民家は畳の間の床貼作業中です。
そういえば私がこの業界に入ったころ、35年ほど前では
畳の下には断熱材を敷かないことがありました。
畳が断熱の役目をしてくれるので不要だとされていたの
でしょうね。
今はそんなことはないですが。