リフォーム適した木造軸組み工法 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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木造軸組み工法という組み方はよく考えられています。

同じ木造軸組みでも建築基準法以前の伝統工法と言わ

れる建築物と基準法以降の在来工法があります。

どちらの工法でも比較的リフォーム、改修は容易です。

特に増築や間取りの変更などに対応しやす工法です。

 

例えば上の写真のように入口の狭い門屋の開口を広げる

としても、横架材と言われる上に掛かっている梁材の断

面を大きくすれば開口の幅を広げることができます。

しかし大きくすると言っても限度はあります。

門屋のように上には屋根しかない、それほど大きな荷重

がかかっていない場合はそれほど大きな部材はいりませ

んが、2階建の家の1階の間取りにおいて開口を広げると

なるとかなり制約があります。

2階の間仕切りや屋根の荷重を検討してからになります。

これが外部に面する壁になると外壁の重みも加わるので

さらに大きな部材が必要になります。

 

また木材は加工が容易で写真のように埋木することも

簡単です。

ボルトなどの金物を隠したり、リフォームの鴨居や柱

の位置がずれたときも既存の穴や傷を埋めて化粧する

ことができます。

柱の根元が腐朽してあってもジャッキアップして根継ぎ

することもできます。

特に古民家は石場建で造られていることが多く、柱それ

ぞれに基礎があるような状態だと不同沈下を起こすこと

がよくあります。

これなども屋根の荷重さえ軽ければジャッキアップで床

レベルを修正することができます。

 

このような改修はツーバイフォーや軽量鉄骨の家では

できません。