"僕の今生きている存在意義ってなんだろう…”

 

”生きている意味がわからない”

 

”誰か僕のことを必要としているのだろうか”

 

 

そんな疑問だけが頭の中を彷徨い

 

僕の目から光が消えていた

 

 

僕の抱えていた心の闇は

 

誰かに打ち明けることもなく

 

独りで抱え込んでしまっていた

 

というより

 

打ち明ける相手がいなかったんだ

 

 

夜も眠れない日々が続き

 

訪問看護師さんやヘルパーさんがきても

 

特に会話するもことなく

 

僕は心を閉ざしていた

 

誰かに会うのが嫌だった…

 

なにをしてても時間が長く感じ

 

なにをしてても楽しくなかった

 

夜、寝る頃になると

 

”ああ…やっと1日が終わった…”

 

そんな感じだった

 

 

 

次第に

 

今まで悩んでいた僕の疑問は、解明に変わった

 

”死にたい…”

 

”生きている意味なんかない…”

 

”いっそのこと死んで楽になりたい…”

 

”こんな人生ならはじめからやり直したい…”

 

 

僕の頭の中はそんなことで一杯一杯で

 

心に抱えていた闇はどんどん大きくなり

 

まるで抜け殻のようだった

 

 

気がつけば

 

僕の携帯の検索履歴は

 

「夜 人の少ない海」ばかりだった

 

 

”身体に障害がある僕は泳げないし海に飛び込めば…”

 

 

とにかく早く死にたいのに

 

僕にはなかなか勇気が出なかった

 

 

この世で最も必要のない”勇気”を

 

僕は切望していた…

 

 

 

自分を愛すると決めた日