リハビリにスタッフから話を聞いた院長先生が

 

再び面談を設けてくれた

 

 

僕「おはようございます」

 

院長「おはよう。今日はどうしたんだい?」

 

僕「僕も国立障害者リハビリセンターに行きたいです…」

 

院長「ん〜…私はね君じゃ無理だと思うんだよね」

 

 

院長の言った言葉がすごく悔しかった

 

でも逆に

 

院長の言葉が僕のやる気に火をつけた

 

なんとしてでも紹介状をもらうつもりでいた

 

 

僕「それでも挑戦してみたいです」

 

院長「それに、ここでのリハビリもまともに出来てないみたいじゃないか」

 

僕「それは…」

 

僕「でも、向井さんに話を聞いて僕にもやっと目標が見えてきたんです!」

 

院長「それはいいことだけど、向こうはここよりもリハビリは厳しくやられるよ」

 

院長「今のままじゃ、行っても時間の無駄になるよ」

 

 

院長先生は厳しかった

 

当時は

 

医者が患者のやる気を妨げるのか?

 

と、疑問を抱いていた

 

だけど、

 

僕は負けなかった

 

 

僕「それで駄目なら自分もそれまでの人間だし…」

 

僕「何より僕の知らない未知の世界を、自分の目で確かめたいんです」

 

 

僕の目は本気だった

 

以前の僕なら、不貞腐れて諦めていた

 

けれど、

 

向井さんの話を聞いたあの日から

 

僕の興奮は収まっていなかった

 

そんな僕の熱意が伝わったのか

 

 

院長先生はニコニコしていた

 

院長「じゃあ、紹介状を書いておくから無駄にならないように頑張ってみなさい」

 

僕「ありがとうございます」

 

 

今だから言えることだが

 

当時、院長先生は僕の気持ちを確かめるために

 

あえて厳しい言葉を言ったのだろう

 

あれだけ悪態をつき、迷惑をかけた僕を見放さず

 

最後まで向き合ってくれた先生には感謝をしている

 

 

そんなこともあり

 

約5ヶ月間の国立障害者リハビリセンター病院でのリハビリ生活が幕を開ける

 

 

 

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