築地のセリ見学禁止で考えた奈良のこと | 奈良ブログ

築地のセリ見学禁止で考えた奈良のこと

今日から来年1月17日まで、築地市場のマグロ競り見学が禁止になったと各種ニュースで伝えられています。競りの様子を写真に撮るためにフラッシュをたく、マグロを触る、なめる、通路をふさいで業務に支障をきたすなど、観光客のマナーの悪さが原因になったとのこと。

((c)oniiman 築地市場の朝、鮪の競り仲買から見た観光客。粋な築地の仲買人など。)

これは人ごとではないと思いました。

つい先日も、東大寺二月堂で行われるお水取りで観光客のカメラのフラッシュやかけ声が目立つという話を聞いたばかり。お水取りは懺悔のための大きな仏教行事です。それがこの10年ほどで急激に知名度が上がり、周りの盛り上がり方が異常になっているために、仏教行事としてはこのままでは存続も危ういのではないかと思う、というのがその時の話でした。

旅先で開放的な気分になるのは、気持ちとしてはよく分かります。地元にとっては当たり前のものでも、観光客から見ると情緒にあふれ、旅心が盛り上がることもよくあります。でも、その盛り上がった気持ちのために当たり前の地元文化が壊れてしまうのはとても怖い。

土地に合う観光ってそれぞれ違うと思います。観光立国(を目指している)日本は、その土地にとって当たり前で日常のものを観光資源として上手にアピールしなくちゃいけないのじゃないか、と私は思います。日常だからこそ壊してはいけないし、壊せないようにするためのルールも必要になってくる。それをふまえて、土地に合った観光のやり方ができると思います。

奈良は原始の自然や歴史、仏教と共存する町です。静かに長い時を感じるのに合った場所。ですから、奈良では、少人数でゆっくりと過ごすのが一番合った観光の仕方だと思います。

それには、本当ならばブータンの観光政策のように入県人数を規制し、一日数万円以上の前払いとガイド同行が必須というのが一番合っているというのが個人的な考えです。

この考えはいつか書こうと思っていたことですが、築地の観光客の姿をニュースで見て思わず書きました。荒っぽい気持ちのままで書いたので、またもう少し丁寧に書こうと思います。